全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ 政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる 欧米を見て過剰反応をした日本 2020年6月4日 「日本の死亡者数は42万人も」という専門家会議の西浦博・北大教授による警告で日本中が震え上がりました。結果は900人です。「何も手を打たなければ」という前提があったにせよ、あまりの落差に驚く。死者数の900人を100倍しても9万人、500倍してやっと45万人です。 誤差どころではない。欧米と同じようなことが日本でも起こると、誤認したのでしょう。誤差ではなく誤認ですか。計算するモデルが間違っていた、との指摘が聞かれます。 日米欧の株価は3日、「コロナ前」の水準に戻りました。「1930年の大恐慌並みの不況がくる」とまで、国際通貨基金(IMF)まで震え上がったのに、これはどう考えるべきなのでしょうか。「実体経済と株価の乖離」という