こんな小舟で大海原に放り出されるのか――。誰もがそう思うに違いない。補陀洛(ふだらく)山寺の境内で展示する「補陀洛渡海船」の全長は、わずか6メートルほど。かつてこの寺の住職は60歳ごろになると、帰らぬ旅へと船出した。目指したのは南方海上の観音浄土。補陀洛渡海と呼ばれた習わしだ。甲板の小さな船室を四方から鳥居が囲む。内部は大人が横になるのがやっとの広さだろう。渡海僧は30日分の食料と灯油だけを携
![南海浄土へ 帰らぬ船出 補陀洛山寺の渡海船(もっと関西) 時の回廊 - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b0bc0ff5752f99f6dad29be12da8974e55c22c40/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXMZO3025018009052018960E01-5.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3D172f5cc8e0e7b34bf268d293eb2092c9)
こんな小舟で大海原に放り出されるのか――。誰もがそう思うに違いない。補陀洛(ふだらく)山寺の境内で展示する「補陀洛渡海船」の全長は、わずか6メートルほど。かつてこの寺の住職は60歳ごろになると、帰らぬ旅へと船出した。目指したのは南方海上の観音浄土。補陀洛渡海と呼ばれた習わしだ。甲板の小さな船室を四方から鳥居が囲む。内部は大人が横になるのがやっとの広さだろう。渡海僧は30日分の食料と灯油だけを携
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く