リニア談合 暴露裁判 リニア中央新幹線の建設工事を巡る大手ゼネコン4社による入札談合事件で、鹿島と大成建設の独占禁止法違反を問う裁判が大暴露合戦になっている。「神様」扱いだった発注者であるJR東海にもかみつくありさま。裁判33回分の傍聴を通じて見えた新事実とともに、生々しい現代の談合や、業界のヒエラルキー構造をつづる。 バックナンバー一覧 ゼネコン本社のオープンスペースで情報交換し、証拠となるメモや書類は残したまま──。リニア中央新幹線建設工事で入札予定価格を教え合った大手ゼネコン社員たちの手口は、かつて「談合」を担った“プロ”と比べて素人丸出しだった。特集『リニア談合 暴露裁判』(全5回)の#4では、大手ゼネコンの“普通”の社員たちが無知のまま談合に手を染めた経緯を追った。(ダイヤモンド編集部 松野友美) 「他の3社の窓口と協力して進めてほしい」 上司からの依頼に部下は従った── 201
![「ゼネコンは談合が下手になった」リニア裁判で見えた中堅社員の素人感](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6e1b21cdc9075c4995ea0cd634be166e39539ee1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F7%2F-%2Fimg_976bca7019db0c0f2d394077ec5a6a21289181.jpg)