ときに軋轢を起こしながらも、人類規模のイノベーションを進めてきたイーロン・マスク。しかし過去には、その猛烈な経営スタイルが社内の反感を買い、クーデターを起こされてCEOを解任されたことも。発売されるなり20万部を突破し、テレビやネットでも話題沸騰の公式伝記『イーロン・マスク』(ウォルター・アイザックソン著 井口耕二訳)から、痛恨エピソードを紹介する。 ▼▼▼ 大好きな文字である「X」を冠した会社XドットコムのCEOだったマスク。2000年にはピーター・ティール率いる電子決済システムペイパルの運営会社と合併し、ペイパルCEOとなった。Xドットコムという会社名こそ譲ったが、マスクは変わらず壮大なビジョンを掲げていた。 ©時事通信社 すなわち、銀行業界全体を揺るがすようなソーシャルネットワークを作るというものだ。 それゆえ、あるときはマスクと部下とで、ニューヨーク市長を退任したばかりのジュリアー