東京都知事選が始まった(6月18日告示 7月5日投開票)。現職で再選をねらう小池百合子都知事をめぐっては、石井妙子氏による『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が5月に発売され、学歴詐称疑惑が再燃するなど、話題になっている。 筆者がこの本を読んで特に気になったのは、小池氏が平然と嘘をつくという点だ。前回の2016年の都知事選の際に、小池候補は有力候補であった鳥越俊太郎氏のことを街頭演説で「病み上がりの人」と言及したが、その後、テレビ番組の討論会で顔を合わせた鳥越候補が小池候補に「私のことを『病み上がりの人』と言いましたねっ」と激しく食ってかかったところ、小池候補はおもむろに口を開き、「いいえ、言ってませんねえ」と答えたという(同書p.11-12)。同書には他にも多数、小池氏の嘘に翻弄される人々の様子が描かれている。 新型コロナウイルスの終息がまだ見通せない中での都知事選だ。不都合な事実を隠し、嘘
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