自慰(マスターベーション)の位置づけに社会の性道徳が如実に反映されるのは、古代から変わっていないようだ。人間の肉欲に関心がある考古学記者が、古代ギリシャの自慰問題を掘り下げる。 自慰行為は、われわれ人類が握手することを見出すよりはるか昔からずっと存在してきた。それが信じられないなら、われわれに最も近縁な動物であるチンパンジーをご覧あれ。 だがここで論じたいのは、動物界で起こっていることではない。代わりに、人間のひとりセックスの刺激的な歴史を掘り下げてみよう。 聖なる自慰 自慰が創造の行為だった文明もいくつかある。たとえばシュメール人たちは、水の神エンキが射精して、チグリス川とユーフラテス川を創ったと信じていた。 古代エジプト人たちはややその上を行っていた。神のオーガズムをある種の「ビッグバン」と考えていた。というのも、アトゥム神のせわしない手が、宇宙の創造と、最初の二神である空気の神シュー
プレジデント誌独自の大規模アンケートで見えた、50代、60代で早死にしてしまった人の死の兆候と生活習慣。楽しい老後を迎えるためにも、生活習慣を省みよう。「プレジデント」(2023年6月2日号)の特集「間違いだらけの健康常識100」より、記事の一部をお届けします――。 50代・60代で早死にした人は、なぜ早死にしたのか? 元気そうに見えていた50代・60代の親族や友人が、体調を崩して急逝してしまった――。読者のみなさんにも、そのような経験はありませんか? 男性で81.5歳、女性で87.6歳という日本人の平均寿命を考慮すると、あまりにも早すぎる死の原因はいったい何だったのか。故人の死を悼む気持ちが強いほど、死の兆候や生活習慣の変化について気づいてあげられなかったことが、悔やんでも悔やみきれないでしょう。周囲で同じような悲劇を繰り返さないために、自分は何ができるのか。それは、故人の死から学ぶこと
統一協会(世界平和統一家庭連合)はアフリカでも「宣教」をしています。その活動を日本政府がODA(政府開発援助)で支援していたことが、日本共産党の穀田恵二衆院議員による国会質問で明らかになっています。支援の背後に何があるのか―。(統一協会取材班) アフリカ・セネガル駐在の日本大使から外相宛てに送られた「電信」があります。穀田氏の求めに外務省が提出した書類です。日付は2014年11月末。セネガルで職業訓練校を建設するため日本円で約955万円をODAで支出したいと承認を求めた書類です。 外務省によると、ODAの「草の根・人間の安全保障無償資金協力」による資金供与で、供与限度額は、原則1000万円以下。限度額に対してほぼ満額を提供した形です。セネガルでは日本円で数億円に匹敵する金額だとされています。 調査約束したが 不思議なことに書類には、ODAを提供する団体の和名が「女性平和団体」としか記されて
斎藤健法相は11日の参院法務委員会で、同性婚の法制化について「(賛成の意見が多い)世論調査もあるが、国民的コンセンサス(合意)が形成されてきたという実感はない」と述べた。同性愛者であることを公表している立憲民主党の石川大我議員の質問に答えた。 斎藤氏は「一議員として(前向きな)意見を表明した際、相当反論・批判を受けた」と、大臣就任前の体験を紹介。「そういう経緯があるので、正直申し上げて(コンセンサスが形成されたという)実感はない」と語った。石川氏は、そうした批判は自民党内から寄せられたものではないかと指摘。「当事者、国民の中に飛び込んで実感を得てほしい」と述べた。 また、石川氏は性的少数者への理解を広めるための「LGBT理解増進法案」について、「(理解増進ではなく)差別を禁止する法律を作ってほしい。当事者が望まない法律は作っても仕方がない」と訴えた。斎藤氏は「そのような意見を持つ方々がいる
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