エンタープライズ分野へのアジャイルの適用 ここ2、3年のアジャイル開発の再評価は第2のブームとも呼ばれています。実際のところは10年前にブームであったものがじわじわと現場に浸透し、それが表面化して見えてきたと言うところでしょう。こうした中、エンタープライズ(企業)系のアプリケーション開発でもアジャイルを適用するケースが多くなってきました。Web上のちょっとしたツールやアプリの開発でアジャイルの成果を実感し、今度は本格的な基幹業務システムの構築でも適用してみようという機運が高まってきたのです。 業務システムへのアジャイル適用の3つの課題 「業務システムにもアジャイルを適用」という目標を掲げた場合、3つの課題が浮かび上がります。1つは契約の問題です。連載第1回目に述べたようにアジャイルは「変更があって当たり前」というスタンスなので、いつまでもお客様が変更を要求してきたらコストが膨れ上がるのでは