写真撮影においては主要被写体にピンポイントでフォーカスを合わせて撮影するのが普通ですね。特に大口径の明るいレンズでは絞りを開いて背景をボカし、メインの被写体を背景から浮き上がらせることができます。 でも風景写真などでは近距離~遠距離(∞)の範囲すべてにピントを合わせたい事もありますし、スナップ写真などを撮る場合でも、AF(オートフォーカス)に頼らず目測で撮影したいケースもあります。 このような場合、例えばNikon D5600で28mmレンズを使用して絞りをF3.6以上(F4など)にセットし、レンズの距離リングを10mにしておけば、5m~∞の範囲をくっきり写すことができるのです。 上の絵では、10mの距離にある家にピントを合せておけば、5mの位置にある鉢から山まで全てにピントが合います。 このように近距離~遠距離(∞)の範囲すべてにピントを合わせた撮影を「パンフォーカス撮影」といいます。