入門機クラスのデジタル一眼レフ市場では、カメラボディのコンパクト化が急激に進んでいる。今回レポートするペンタックスK-mは、「APS-Cサイズの撮像素子を採用するレンズ交換式一眼レフの中で世界最小」を掲げて登場した製品だ。 製品名に付いている“m”は“マイクロ”の意味。かつてペンタックスがフィルムカメラの時代に一世を風靡した35mmコンパクト一眼レフのMEシリーズを彷彿とさせるネーミングだ。そしてコアターゲットであるママ(母親)の頭文字Mを意識したものでもあるという。確かにこのカメラのカタログにはカメラを手にした若い母親が登場。子どもや動物を写した作例が多く使われている。 だが、ここで誤解して欲しくないのは、あくまでもセールスプロモーション上の戦略であること。初心者向けの入門機であることは確かだが、実は上級機に匹敵する高機能を満載しているのだ。 ■ 想像以上に良いホールディング感 K-mの