電子情報学特論: Chromium のアーキテクチャを解き明かす 〜 EEIC の授業が生きるプロダクトの世界〜 Kentaro Hara 2022 April (๑>ᴗ<๑) * * * *
はじめに 『レンダリングの仕組みなんて知らなくても、ブラウザが勝手にやってくれるじゃん!』 当時駆け出しのエンジニアだった私はそう思っていました。 実際、当時の私はレンダリングの『レ』の字も知りませんでしたが、特に業務上で問題はありませんでした。 しかし、その時は突然訪れました。 クライアントの要望でアニメーションを多彩に取り入れた案件を実装した際に、テスト段階で一部ブラウザ(S○f○ri、E○ge)でアニメーションがひどい状況になっていることが発覚しました。 (開発中はChromeで確認を行っており、Chromeでは特に問題はなかったので発覚が遅れました。) それからは、狂ったようにパフォーマンスの改善方法をググり、修正する日々が続きました。(最終的には、なんとかマルチブラウザでの動作も担保し、納品まで完了しました。) その案件が落ち着いた後、改めて自分の調べたことを振り返ると、局所的な
こんにちは。仕事上で chrome://tracing (about:tracing) を使う必要が出たので、私の知っている限りの情報をここでまとめることにしました。 chrome://tracing の情報は世の中にあまりありません。もし記事中に間違いを見つけられたり、より良い利用方法をご存知の方は、ぜひ @tkihira まで教えてください。よろしくお願いします! なお実際は隠し機能ではなく、ただあまり知られていないだけです。公式の情報は https://www.chromium.org/developers/how-tos/trace-event-profiling-tool ここから辿れると思います。 注意 この機能は、Chrome のインスタンス全体のプロファイルを取るものです。不用意に実行すると、すべての Chrome のタブを巻き込んで落ちます。記事中では Chrome Ca
本のページをめくるように、どんなWebページも素早く表示できるようにする。グーグルは以前からWebの高速化に取り組んできました。 6月22日から、米サンタクララで行われていたWebサイトのパフォーマンスと運用に関するオライリーのイベント「Velocity 2010」では、グーグルのUrs Hölzle氏がWebの高速化技術について「Speed Matters」(スピードの重要性)というセッションで紹介ています。 Webを高速化するためにどのような技術があり、あるいはどのような技術が検討されているのか、このセッションの内容を紹介しましょう。 スピードは重要だ 私が話そうとしているのは、「Speed matters」(スピードの重要性)についてだ。Webは空飛ぶジャガイモより速くなれるだろうか? どのくらい速くなれるだろうか? (参考:オペラがやってくれた! グーグルの空飛ぶジャガイモに対抗)
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