インターネットで融資をつなぐソーシャルレンディング。外食業が新手の開業資金の調達方法として目をつけ始めた。だが、安易な調達は思わぬ落とし穴を生み出しかねない。 インターネットを使った新たな金融サービスとして注目を浴びるのが「ソーシャルレンディング」だ。お金を借りたい人は希望額や希望金利を仲介サイトに明記する。条件に応じる個人の出し手が集まれば融資が成立する。実際に借り手に融資するのは貸金業のサイト運営会社で、その金銭債権に対して投資する形態を取る。 日本でサービスが開始されて約2年。利用者の大半が「医療費が足りない」などという個人だった。個人は銀行から融資を受けにくく、高金利の消費者金融に頼らざるを得なかった。一方、ソーシャルレンディングはネットにより中間コストを削減しており、消費者金融より金利が低い場合が多い。 この仕組みに目をつけたのが外食業だ。開業資金をソーシャルレンディングで調達す