先週に開催されたカンファレンス「SAPPHIRE NOW」で、SAPの最高経営責任者(CEO)McDermott氏は、いくつかの有名な顧客企業の最高情報責任者(CIO)が同社に好意的でない評価を下しており、同氏に対して、SAPは十分に顧客のニーズに耳を傾けていないと訴えたことを認めた。 これは、SAPの「共感不足」が問題だったわけではない。実際、McDermott氏よれば、2015年に3200社の顧客が次世代アプリケーションスイートである「S/4HANA」に移行する契約を結んでおり、S/4HANAは同社の製品として過去最高の伸び率を記録しているという。筆者の同僚であるHolger Mullerの記事によれば、その3200社のうち、160社が移行済みで、800社が実装作業中であり、残りの企業は契約はしたがまだ「準備中の段階」だという。 しかしMcDermott氏は、急いで移行するために近道を