【▲ 白色矮星「G238-44」の想像図(Credit: NASA, ESA, Joseph Olmsted (STScI))】こちらは「こぐま座」の方向約86光年先にある白色矮星「G238-44」の想像図です。星系の中心で輝くG238-44に向かって、幾つもの小天体が落下していく様子を描いています。 白色矮星とは、太陽のように比較的軽い恒星(太陽の8倍以下の質量)が赤色巨星へと進化した後に、ガスを失ってコア(核)だけが残った天体のこと。地球と同じくらいのサイズで太陽の半分~1個分の質量を持つとされる、高密度な天体です。白色矮星は中心部で核融合反応を起こさず余熱で輝くのみなので、「恒星としての死」を迎えた姿とも言えます。 赤色巨星に進化した恒星の外層は大きく膨張し、周囲にガスを放出しながら白色矮星に進化するとみられています。もしもその恒星の周囲に惑星などが存在していた場合、この過程で膨張し
【▲ NASAの火星探査機「インサイト」が撮影した“最後のセルフィー”。2022年4月24日撮影(Credit: NASA/JPL-Caltech)】ミッションの残り時間は思っていたよりも短くなりそうです。アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は6月21日付で、火星探査機「InSight(インサイト)」の運用に関する最新の状況を伝えています。 JPLによると、インサイトの運用チームは2022年6月末までに予定されていた火星地震計「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」の運用停止を取り止めて、火星の地震(火震)の検出を電力が得られる限り継続する模様です。インサイトの太陽電池が生み出す電力量は日々低下し続けていて、ミッションは2022年12月頃に終了する見込みでしたが、SEISの運用期間が延長されれば12月よりも早
グリーンランド南東部で、雪に覆われた氷河の上を歩くホッキョクグマの母子。(PHOTOGRAPH BY KRISTIN LAIDRE, UNIVERSITY OF WASHINGTON) 世界に約2万6000頭いると推定されるホッキョクグマは、陸生動物ではあるものの、泳ぎが得意で、ほぼ海洋生物だけを食べて生きている。海氷の割れ目や穴のそばで待ち伏せして、呼吸するために水面に現れたアザラシを捕食する。つまり、ホッキョクグマにとって海氷は生きるためになくてはならないものと言える。(参考記事:「動物大図鑑:ホッキョクグマ」) ところが、海氷の季節が1年のうち4カ月もないグリーンランドの南東部に、なぜか数百頭のホッキョクグマからなる小さな集団がすみ着いていることがはじめて明らかになり、6月16日付けで学術誌「Science」に発表された。「ホッキョクグマが生き延びるには、4カ月は短すぎます」と、論文
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