GW中、今話題の軍艦島に行ってきた。もともといく予定を立てていたところ、上陸の前々日に世界遺産登録の勧告が出た。 軍艦島の凄さとは何か。一言でまとめてしまえば、陳腐だが「圧倒的なラピュタ感」だ。単なるアパートや炭鉱跡地の廃墟は他にもある。違うのは、 島まるごと廃墟というスケールの大きさ 縦横無尽にコンクリートの塊が敷き詰められた密度の高さ そしてそれがわずか40年前まで日本で最も近代的な場所だったという事実 技術を先鋭化させ土から離れた結果、人が生きられなくなったラピュタそのものだ。 人のスケールを超えた空間 軍艦島は、当時の最先端技術で採炭を始めてから80年で最盛期を迎えた。そこから閉山して今の廃墟と化すまで半分の40年。これは長いのか短いのか。僕らがピラミッドを見るとき、これが何千年も前にあったのか、そして何千年も残っていたのか、という「長さ」に着目する。けれど軍艦島に対しては、むしろ