中国脅威論は右派メディアの定番のコンテンツだが、1980年代のソ連脅威論の焼き直しというべきだろう。中国脅威論とかつてのソ連脅威論が、大きくと違うのは相手の軍事力に対する評価だ。かつてのソ連脅威論では、ソ連軍は強大さを強調することが常のことだった。いわく、ソ連空軍は強大で、有事になったら航空自衛隊は1週間で壊滅する、とか、ソ連軍の自動車化狙撃師団は、陸上自衛隊の師団より、火力も機動力も圧倒的に優れており、それが北海道を占領するために上陸してくる。などと言われていたものだ。ところが、これが中国が相手になると、中国軍は弱い、戦争になれば自衛隊が勝つ、と言った楽観的、威勢のいい主張が目立つ。むしろ、戦争になったら中国を目にもの見せてやれるのにと思っている人が多い。 従って、下のように中国海軍が侮れないという下のような記事は珍しい。 【田中靖人の中国軍事情勢】実は侮れない中国海軍の新型機雷…もし大