名鉄「北アルプス」号を覚えていますか? 1965(昭和40)年8月5日に準急「たかやま」号として、名鉄の神宮前駅から国鉄の高山駅へと直通運転を始めた列車が元です。神宮前駅から新名古屋駅(現・名鉄名古屋駅)を経て犬山線を走り、鵜沼で国鉄(現・JR)高山本線に乗り入れていました。 翌1966(昭和41)年3月5日に急行格上げ、同12月1日から飛騨古川駅までの延長運転をはじめます。 1970(昭和45)年7月15日には、急行「北アルプス」号と列車名が変わります。同時に、高山本線を富山駅まで走り通し、さらに富山地方鉄道に乗り入れて立山駅までの直通運転を始めました。300km近くの営業距離と、名鉄~国鉄~富山地方鉄道という3社連絡が売りの人気列車でした。 この列車が、名鉄から国鉄(後にJR)へと乗り入れる際には、鵜沼駅東側にある短絡線を使用していました。もともと貨物輸送や名鉄の車両搬入に使用していた