世界的な鉄道模型コレクターとして知られる文具大手コクヨの元専務取締役、原信太郎(はら・のぶたろう)氏が5日、老衰のため兵庫県西宮市内の病院で死去していたことが7日、分かった。95歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は8日正午、兵庫県西宮市城ケ堀町1の40、公益社西宮山手会館で。喪主は長男、丈人(じょうじ)氏。9日に原鉄道模型博物館(横浜市西区)で記帳台を設置。後日お別れの会を開く予定。 3歳から鉄道模型の収集を始め、小学6年で初めて鉄道模型を製作した。東京工業大卒業後は、コクヨの技術責任者として海外を飛び回る傍ら、各地で鉄道模型の資料写真を撮影。鉄道模型のコレクションは約6千両に及び、兵庫県芦屋市の自宅には「シャングリ・ラ鉄道博物館」(非公開)もある。退職後は科学技術研究者の支援を目的とする財団法人原総合知的通信システム基金を創立した。 平成24年7月にコレクションを集めた原鉄道模型博物館を