ひきこもりは、直接には「中間集団からの脱落」という形を取る*1。 逆に言えば、サバイバルの鍵は「中間集団への参入」にある。 経済的な事情をまかなえる中間集団に恒常的に参加できれば、それ以上「社会参加」する必要はない(これは誰でも同じのはず)。*2 ひきこもりは弱者の問題だから、支援的な興味を持ってくださるのは左翼系の方が多い。 私は10代にはじまり、いくつかの左翼系の人間関係を経験したが、どうしても気になるのが、その強烈な党派性だ。*3 こちらがいくら社会的に弱い立場にあっても、「党派の敵」と目された瞬間、殲滅しても構わない相手にされてしまう*4。 一旦スイッチが入ってしまったら、もうどんな抗弁も通じない。 イデオロギー的正当性を主張する人たちは、「100%の正義の味方」という独りよがり――いや「集団よがり」――に陥る*5。 党派的な中間集団を形作るのは左翼だけではない。→ 「党派性のない