防衛省は5月以降、沖縄県への米海兵隊駐留を正当化する『在日米軍・海兵隊の意義及び役割』と題した20ページの小冊子を同県内で大量配布しています。 21日に開かれる日米安保協議委員会(2プラス2)で、米海兵隊普天間基地に代わる名護市辺野古への新基地建設の形状(V字)を決定するにあたっての“地ならし”とみられます。しかし、冊子の説明はずさんで、とうてい理解が得られるものではありません。 “紛争地に近い” もっとも首をかしげるのは、「沖縄は、米本土やハワイ、グアムなどに比べて、…朝鮮半島や台湾海峡といった潜在的紛争地域に近い(近すぎない)」という記述です。 冊子は「部隊防護上、近すぎないことが重要」としていますが、中国の長距離攻撃能力の向上により、「部隊防護」上、沖縄は不適切とする見解も少なくありません。 では、どこが「近すぎる」のか。日本本土を指しているのなら、本土の米軍基地はすべて「近すぎ」て