第354号コラム:名和 利男 理事(株式会社サイバーディフェンス研究所 理事 上級分析官) 題:「ISIL同調者によるサイバー攻撃の状況について」 2014年3月上旬、国内の複数のインターネットサイトのトップページが改ざんされ、過激派組織「イスラム国」(以下、ISIL)のものとみられるマークが表示される被害が相次いだ。この攻撃手口は、世界各国のISIL同調者(英語では、ISIL supporters)の一部のグループが仕掛けている攻撃キャンペーンの一部であることが明白であるのに、日本国内においては、ISIL同調者の情勢分析を発信しているところがほとんど見当たらない。 そのため、このコラムで、ISIL絡みの実世界(物理的空間)とサイバー空間で発生している事案について紹介しつつ、今後のISIL同調者によるサイバー攻撃の見通しについて考えたいと思う。 2014年夏、ISILに対する米軍主導の空爆
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