田畑氏の読みどおり、1.30を上抜けした英ポンドは100pips以上も伸びていった。利益確定はどう考えたのか。 「ここでも意識したのはファンダメンタルズです。英ポンドは総選挙という大イベントを約1週間後に控えていました。総選挙の結果によって英ポンドは急騰も急落もあり得ますし、英政治の専門家ではない僕らがどんな結果になるかを予想することに優位性はありません。そのため、選挙当日までに決済することを決めていました」 FXでは「いくら」と縦軸のターゲットばかりを考えがちだが、 「それだけではない」と田畑氏は指摘する。 「レート、つまり縦軸と同時に『いつまでに』と横軸を考えることも大切です。ポジションの保有期限を考えておかないと乱高下に巻き込まれ、想定外の損失を被るリスクがあるからです」 ファンダメンタルズは旬の通貨の見極めだけでなく、決済の目安ともなるわけだ。 「ストップはエントリーした日の安値を