失業した人や育休中の人に給付などをする雇用保険の加入条件について、厚生労働省は週の労働時間を現行の「20時間以上」から、「10時間以上」に拡大する方向で調整に入った。最大約500万人が新たに加入する見込み。働き方の多様化が進むなかで、短時間労働者にもセーフティーネットを広げるねらいだ。 雇用保険制度は、失業したときや育児で仕事を休んだときの給付金や、教育訓練を受けるための費用などを出すことで、労働者の雇用の安定を図る制度。 現在の雇用保険の加入者数は約4500万人。現在の加入条件は週の労働時間のほか、「同じ事業主に31日以上雇用される見込みがある」ことなどがある。 適用拡大の検討は政府が6月…