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ブックマーク / wien2006.livedoor.blog (11)

  • ジャーナリストの「パトロン」の話 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2022年05月12日06:00 カテゴリカトリック ジャーナリストの「パトロン」の話 どの職種にも特定の「守護聖人」(パトロン)がいる。例えば、トンネルを掘る労働者の安全の為には聖バルバラが守っている。当方はウィーン市1区の中心街に用事がある時、地下鉄3を利用するが、途中、地下鉄ヒュッテルドルフ駅構内にはガラスケースに聖バルバラの像が飾られている。それを見る度に、地下鉄を建設する途上には多くの労働者が地下深いところで働いていたのだなと、彼らに対する感謝の思いが湧いてくる。ひょっとしたら、労働者の中には採掘作業中、事故で亡くなったケースもあったのではないか。いずれにしても、地下を掘る労働者には聖バルバラの存在は心強いはずだ。 ▲列聖されるカトリック系ジャーナリスト、福者ティトゥス・ブランズマ(バチカンニュース2022年5月10日から) 「守護聖人」と言ってもピンとこない人がいるかもしれない

    sarutoru
    sarutoru 2022/05/15
  • スロバキア「ジャーナリスト殺人事件」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2018年03月02日06:00 カテゴリ東欧 スロバキア「ジャーナリスト殺人事件」 オーストリアの隣国スロバキアで先月25日、著名なジャーナリストが婚約者の女性(Martina Kusnirova)と共に自宅で銃殺されているのが発見された。犠牲者は政治家や実業家の腐敗や脱税問題を調査報道することで国内で良く知られていたヤン・クツィアクさん(27)だ。警察のティボア・ガスパール(Tibor Gaspar)長官は26日、事件はクツィアクさんの取材活動と密接な関係があるとの見方を明らかにした。 ▲犯人逮捕に繋がる情報提供者に報奨金の提供を発表したフィツォ首相(スロバキア政府公式サイトから) 犠牲者はジャーナリストと婚約者の2人で、犯行現場は西部スロバキアの小村 Velka Maca の自宅。弾丸は頭部と心臓に的中していることから、犯行はプロの殺し屋の可能性がある。同時に、ジャーナリストを銃殺す

    sarutoru
    sarutoru 2018/03/14
  • バチカン、「言論の自由」認める判決 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2016年07月11日06:00 カテゴリカトリック バチカン、「言論の自由」認める判決 ローマ・カトリック教会の総山、バチカン法王庁の裁判所は7日、通称“第2バチリークス”と呼ばれる機密公文書のリーク問題で5人の被告に対して判決を下した。 ▲情報管理問題で揺れるバチカン法王庁(2011年4月、バチカンで撮影) 不正入手した情報を報道した2人のイタリア人ジャーナリスト、ジャンルイージ・ヌッツィ氏(Gianluigi Nuzzi)と エミリアーノ・フィッティパルディ氏(Emiliano Fittipaldi)に対しては、「犯行がバチカンの領域内であったか不明であり、バチカン司法当局の権限問題ではない」と強調し、「言論の自由」は基権利であることを認め、無罪を言い渡した。 一方、2人のジャーナリストに機密文書を流したスペイン教会神父のルシオ・アンヘル・バジェホ・バルダ神父(54)とソーシャル

  • なぜ人は情報を漏らすのか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年11月09日06:00 カテゴリその他 なぜ人は情報を漏らすのか 世界に12億人以上の信者を有するローマ・カトリック教会の総山バチカン法王庁で機密情報が外部に流れるという不祥事が発生した。バチカンでは2012年にも同様の機密情報流出事件が起きている。バチカンは昔から“秘密の宝庫”と呼ばれてきたが、その宝庫に近づき、その宝を手に入れようとする人が絶えないのだ。 ▲イランの核問題の特別理事会に臨む天野之弥事務局長(IAEA提供) バチカンの機密漏洩事件についてはこのコラム欄で詳細に報告済みだから、事件の経緯に関心がある読者は読んで頂きたい(「『第2のガブリエレ』が現れた!」2015年11月5日参考)。外交官や情報機関の情報戦については別の機会に譲ることにし、ここでは日頃考えてきたテーマ、「なぜ人は情報を漏らすのか」について、少し考えてみた。 機密情報を漏らす人はどの時代にもいる。だ

  • “30代”を奪われた男の「勝訴」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年10月05日06:00 カテゴリ国連記者室 “30代”を奪われた男の「勝訴」 名前は聞いていたが、12年5カ月の間監禁されていた男がどんな人間かと考えてきた。その男と2012年10月31日、スイスのジュネーブ国連で開催された国連人権理事会の「普遍的・定期的審査」(UPR)作業部会の日人権セッションに合わせて開催されたサイド・イベント「日の宗教差別」の会場で初めて会った。男は後藤徹さん(51)だ。世界基督教統一神霊協会(通称・統一教会、現「世界平和統一家庭連合」)の信者である。 ▲12年5カ月間、拉致監禁された後藤徹氏(国連内のサイド・イベントで 2012年10月31日 ジュネーブで撮影) 学生時代、バトミントン選手だった後藤氏は180cmを超える長身だ。その後藤氏は「自分は1995年帰郷した折り、統一教会に反対する家族とプロの拉致関係者によってワゴン車に乗せられ、アパートの一

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    sarutoru 2015/10/06
  • 日本は「スパイ天国」だ : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年10月03日06:00 カテゴリ 日は「スパイ天国」だ 中国外務省の洪磊報道官は先月30日、日人2人をスパイ容疑で逮捕したことを明らかにした。中国は昨年11月、海外スパイの摘発を目的に「反スパイ法」を施行したが、2人の日人はその「反スパイ法」で拘束されたわけだ。逮捕された2人のスパイ活動容疑の詳細な情報が明らかになっていないから何もいえないが、日の情報機関は情報の収集はするが、外地でオペレーション(工作)はしない。 ▲ウィーン大学キャンパス内にある中国対外宣伝機関「孔子学院」(2013年9月21日、撮影) ところで、日は外国にとって「スパイ天国」だということをご存知だろうか。わが国には「スパイ防止法」がないからだ。諜報活動が発覚したとしても、せいぜい国外追放されるだけだ。拘束されたり、生命の危険がないから、外国人スパイは気楽に好き勝手な諜報活動を行っている。 特に、ロシ

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    sarutoru 2015/10/03
    “中国が昨年11月、「反スパイ法」を施行した時、”
  • 反安保法案デモの「参加者数」の行方 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年09月03日06:00 カテゴリ時事問題 反安保法案デモの「参加者数」の行方 韓国大手日刊紙「朝鮮日報」日語電子版(9月1日)で、「安保法制反対12万人デモ、ひるまない安倍首相」というタイトルのコラムを読んで、どのようにして数字が事実として定着していくかを目のあたりに目撃した思いとなった。 「南京30万人虐殺」事件、「従軍慰安婦20万人」、そして今度は国会議事堂前の集団的自衛権のための安保関連法案反対(反安保法案)デモ12万人となる。南京30万人虐殺説は歴史学者によってその真偽が久しく問われてきた。慰安婦20万人説は根拠のない反日プロパガンダに過ぎないことが分かっている。 それでは、反安保法案デモはどうだろうか。12万人説は主催者側の発表だ。朝鮮日報記者はその主催者側の発表を単に信じただけだろうか。むしろ無意識にというより恣意的な判断が働いたとみてほぼ間違いないのではないか。警

    sarutoru
    sarutoru 2015/09/04
    “朝鮮日報記者・・・ 同紙記者は警察側発表には何も言及していないのだ。”
  • UNHCR「経済難民は送還すべし」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年08月07日06:00 カテゴリ国連記者室 UNHCR「経済難民は送還すべし」 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の欧州担当官、Vincent Cochetel 氏は4日、ドイツ通信社(DPA)とのインタビューの中で、「欧州は経済難民を即送還すべきだ。彼らの為に難民対策のシステムが妨害され、当の難民が救済できなくなっている」と発言し、注目された。同氏によれば、「経済難民の約40%しか送還されていない」という。UNHCR関係者が経済難民とはいえ、強制送還を求めることは異例だ。 ▲オーストリアとハンガリー間の“鉄のカーテン”を切断するホルン・ハンガリー外相(当時、左)とモック・オーストリア外相(当時、右)=1989年6月27日、両国国境で撮影 「難民の地位に関する条約」(難民条約)とその議定書によれば、政治的、宗教的、民族的な理由などで迫害され、母国を追われた人を難民としている

  • ジハード帰りの17歳に禁固2年半 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年07月18日06:00 カテゴリオーストリア ジハード帰りの17歳に禁固2年半 ウィ ーンの職業学校卒のオリバー・N(当時16)は昨年、イスラム教過激テロ組織「イスラム国」(IS)に入り、シリアでジハードに参戦したが、負傷して今年3月、ウィーンに帰国したところ、反テロ関連法違反で逮捕された。17歳となったNは15日、ウィーンの地裁で2年半の禁固刑を受けた。 ▲「憲法保護報告書」の発表記者会見(2015年7月3日、内務省内で)=オーストリア内務省のHPから 同日は多数のメディア関係者が殺到するなど、シリア帰りのISメンバーの裁判には多くの関心が集まった。Nは「自分は戦闘には加わっていない。負傷兵の運搬を担当していただけだ」と弁明。シリア政府軍の戦闘機の爆撃を受け、負傷、生命が危なくなったので治療のため戻ってきたという。検察側の説明では、「NはISに参加したことをこれまで後悔していな

  • 一人の神父の「罪と罰」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2014年11月01日06:00 カテゴリカトリック 一人の神父の「罪と罰」 バチカン放送独語電子版が29日、悲報を報じた。イタリア北東部のトリエステのローマ・カトリック教会の神父が自殺した。神父の所属する司教区の話によると、神父は先月25日、13歳の少女に性的虐待を行ったことを司教に告白していたという。 バチカン放送によると、神父は司教に聖職停止を自ら求めると共に犠牲者への謝罪を表明していた。司教が28日、神父に教会の裁判が行われる旨を伝えたようとしたところ、部屋で首をつって死んでいる神父が発見されたという。 バチカン放送は48歳の神父の略歴などを報じていないので詳細な神父のプロフィールは分からないが、未成年者への性的虐待という罪の重さに耐えられず、自ら命を絶ったのだろう。神父は担当司教に罪を告白したというが、教会側の聖職者へのケアは十分だったのだろうか。 ローマ・カトリック教会では前ロ

  • 難民避難地のスイスが危ない : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2010年12月04日06:00 カテゴリヨーロッパ 難民避難地のスイスが危ない スイスで先月28日、外国人犯罪者を国外退去できる連邦憲法の改正を問う国民投票が実施され、賛成52・9%、反対47・1%で可決されたばかりだ(投票率約52・6%)。 同改正案は右派政党国民党(SVP)が提出したもの。同案によれば、殺人、暴行、麻薬関連法違反など重罪を犯した外国人は即、国外に追放される。今回の結果を受け、議会は連邦憲法121条の改正に乗り出すことになる。 スイスの国民投票結果が報じられると、予想されたことだが、国内外から批判の声が挙がっている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「母国に戻れば弾圧や迫害が予想される外国人の場合、追放すべきではない」とスイス連邦政府にアピール。また、同国の新旧両キリスト教会は連邦政府に対し「人権と連邦憲法の遵守」を要請している、といった具合だ。 スイスは国民が直

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