「すべて彼女のために」鑑賞。 映画を見ていて忘れがちな事に、人を殺す事に対する重みというのがあるだろう。 スティーブン・セガール主演映画で背後から首をクリっと回され、その場に崩れ落ちて死ぬ「見張りB」といった役どころの男にも彼なりの人生がある。友達に誘われて就職してみたら悪の組織で、あまり主体的に悪い事をしているつもりはなくて、金払いもイイし仕事が終わると同僚たちみんなで風俗に行くのが恒例となっているのも居心地が良いのでなんとなくズルズルとテロ行為や武器とかコカイン取引の見張り役なんかをしている。そんな彼にも人生の転機が訪れる。よく行く飲み屋の常連同士でノリがいいので何度かお互いのアパートに泊まったり泊めてもらったり。あくまでライトな付き合いのつもりだったんだけど、誕生日にくれた名前の刺繍が入ったマシンガンを吊るすベルトに『こりゃ、ロックオンされちゃったな・・・』なんて。でもまんざらじゃな
『第2回したまちコメディ映画祭in台東 前夜祭オールナイト 復活!映画秘宝ナイト』にて「The Hangover」鑑賞。 日本での劇場公開作は去年の始め頃に約15年も前のデビュー作「全身ハードコア GGアリン」がシアターNにかかった事があるだけというワケのわからない事になっている監督、トッド・フィリップスの最新作。アメリカでは興行収入2億ドルを突破した超ヒット作でありながら、日本での公開が決まっていない。というか、監督がハリウッドに移っての「ロードトリップ」「アダルト・スクール」リメイク版「スタスキー&ハッチ」と、それぞれアメリカ公開時にランキングを賑わした傑作群が、ことごとくDVDスルーという冷遇に処されているのは、まったく理解に苦しむばかりである*1。もし、ここを読んでいる人の中で上記した作品に見逃しているものがあったら、まずはレンタル屋へ走るべきなのだ!さあ走れ! あかちゃんクニャっ
「チョコレート・ファイター」鑑賞。 「マッハ!!!!!!!」のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が新人女優ジージャーを主役に迎えたムエタイ・アクション映画。 「マッハ!!!!!!!」が登場した時のショックは常套句で使われる以上の、本当の意味で「革命的映像」だった。それまでアクション映画の最前線でジャッキーが押し進めてきたスタイルだって相当に危険な事をしていたし、それまでのアクション映画の“限界”だって突破していた。ジャッキー自身の身体能力も相当ハイレベルな物だった。 しかし「マッハ!!!!!!!」はそのさらに上を行った。具体的には、ジャッキーがベストだった頃の上を行く身体能力をもったトニー・ジャーによる、もうこれ以上は不可能というまでに命の値段がダンピングされた映像であった。 ヒジやヒザという人体の中でも堅い部分をいかに勢いよく相手の急所に当てるか?という野蛮さを突き詰めて鮮麗させたムエタイ技
「新宿インシデント」鑑賞。 ボクは学生の時に新宿のホテルで皿洗いのバイトをしていて、多くの中国人留学生たちと出会う機会があった。そして、彼らを一口に「中国人」とは言えないのだなあっと学んだのであった。彼らは同郷の人とは仲が良くても他の地方の人とはあまり喋らず、っていうか、結構バカにしあっている部分があって「あの人の中国語はそうとうナマってるよ!ボクが喋るボクの地元の中国語が一番キレイな、いわゆる中国語だよ!」って全員が言ってるし、台湾の人とはさらに深い断絶がある。チャンとしたホテルなのでチャンとした留学生ビザで入国している中国人だけなんだけど、普通に大学や日本語学校などで勉強している人の他に、世界各国の風俗をめぐる旅の途中の人*1とか、留学ビザで朝から晩までシフト入れてる普通に出稼ぎの人とか本当に色々。 そして、多くの中国人と一緒に行動をしていると、解らないように日本語であからさまな嫌味を
「ウォッチメン」鑑賞。 原作は80年代中頃に発行されて以来、アメコミの金字塔として賞賛され続けている大傑作。当然、映画化の話も発売された当時からあって、実際ボクがこのコミックの存在を知ったのは「未来世紀ブラジル」日本公開時にテリー・ギリアムが『ボクの次回作はコレになるよ!』とハイテンションでインタビューに答えていた時だから、かれこれ20年前という事になる。 で、映画化が頓挫し続けて今日のザック・スナイダー版に至っているワケなのだが、今まで製作されそこねていたのには理由があった。この「ウォッチメン」というコミックは、『コミック』という形態を極限まで活かした物語であったからだ。 例えばキャラクターがセリフを言う、その後ろにある壁のラクガキが市民の鬱屈した声を代弁し、風に吹かれて飛んで行く新聞には社会情勢が記されている。巻末に挿入される架空の出版物、インタビュー、書簡などが物語のバックグラウンド
「ヤッターマン」鑑賞。 ドクロのキノコ雲が村上隆によってアートにされた事でも有名な竜の子プロ人気シリーズアニメ実写映画版。 オープニング、渋谷と思わしき見慣れた街が無惨に崩壊し、その瓦礫の中に「みなしごハッチ」が四つん這いになった銅像がある。 『ハッチ公前』 なんというか、こうも贅沢にくだらない事をされるとうれしくなってしょうがない。 「映画秘宝」の三池監督インタビューによると、元々「ガッチャマン」映画化の打ち合わせの席で「ガッチャマンよりヤッターマンの方がイイですよ!」と、推して今回の映画となったそうだ。 本編上映前に「キャシャーン」キリキリによる新作「GOEMON」の予告が上映されていたのだが、上記のような話を鑑みるとプロデューサーが「ガッチャマン」の企画をキリキリに持っていかなくて本当に良かったなぁと安堵してしまう。これがキリキリなら待ってましたと「ガッチャマン」を黒ずくめの集団にし
「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」鑑賞。 アクション娯楽映画には『フォーマット』と呼べるような物がある。ゲームを元にしていようと、コミックを元にしていようと、主人公のキャラクターが『熱血の正義漢』でも『世をすねたペシミスト』でも、フォーマットのくびきから、そうそう外れる事は無い。 たとえば、近々公開される「ドラゴンボール エボリューション」だが、原作は主人公/孫悟空の少年から青年、子供を持つ親になり、そして死と、死からの帰還までもが描かれる数十巻におよぶ大長編である。 現状での映画版の情報から推測されるのは、原作で少年期にあたるレッド・リボン軍/ピラフとのドラゴンボール争奪戦、牛魔王やチチあたりのエピソードとホカホカパンティまでは要素のみ抽出して大部分はオミット。中心になるのはピッコロ大魔王との戦いだが、おそらくピッコロと神様の関係は全く新しい設定となっているっぽい
みなさま、いかがようにもお過ごしでらっしゃいますね。ハイハイ。 年末恒例、空中キャンプを書いている人主催。「2008年の映画をふりかえる(http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20081214#p1)」に参加です。 空中さん近影(右)。見た目は恐いけどファミリーにはやさしい。怒ると馬の首を送ってくる。 1)名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 侍功夫/メガネ男子 2)2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 「It is Fine! Everything is fine」 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」 「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」 3)2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください 「It is Fine! Everything is fine」映画祭開催地である金沢のロケーション、映画祭スタッフ、来ている
『ヴェノム』鑑賞。 サム・ライミ版スパイダーマンの3作目で登場した、宇宙から来た寄生生物“シンビオート”ヴェノムの単独作品。スパイダーマン世界からのスピンオフ作品ということになる。 さて。 陳腐なウソしかつかないクセに国民の血税を自分と自分の友達のみの為にジャブジャブ使い、追求する者や訴追する者を脅し、懐柔し、のうのうと首相の座に収まり続けているチンカス安倍とその友達自民党クソ政権。 その安倍政権を支持し、在日外国人(もしくはルーツが外国にある日本人)を攻撃してチンケな自尊心を満たし自慰に耽るネトウヨというクズども。 満員電車でワザとゴリゴリと肘を突き出す巨漢。痴漢。未だにスマホを見ながら(しかもラッシュアワーの新宿駅コンコースを)歩いているカッペ。などなど。 そういった連中を目にすると非常に簡単かつ暴力的な手段が頭をチラつく。 「殺してやろうか?」 しかし、しない。傲慢な巨漢やネトウヨ、
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