無線LANの接続設定規格「WPS(Wi-Fi Protected Setup、WPS)」で用いられているPIN認証の仕様に脆弱性が確認された(JVNの脆弱性情報)。 WPSでの接続設定では、認証を行わせたい機器同士で同時にプッシュボタンを押す「プッシュボタン方式」と、4~8桁の暗証番号を利用する「PIN認証方式」がある。8桁のPIN認証を利用する場合、PINコードは10の8乗、1億通りの組み合わせがあるように見えるが、PIN認証に失敗したときにアクセスポイント側から送信される「EAP-NACK」メッセージを利用すれば、送信したPINコードの前半4桁部分が正しいか否かを判断できてしまうという。また、PINコードの最後の1桁はチェックサムであるため、結果として10の4乗+10の3乗、計1万1000通りの組み合わせを試行すれば認証に成功してしまうという。 WPS対応機器では間違ったPINを送信し