3月12日、日銀の植田和男総裁(写真)は参院財政金融委員会で、足元の景気について「一部の統計に弱めの動きがうかがわれるものの、緩やかに回復している」と述べ、1月の展望リポートで示した「景気は緩やかに回復している」より弱めの現状認識を示した。写真は都内で昨年12月撮影(2024 ロイター/Issei Kato) [東京 22日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は22日の衆院予算委員会で、金利全般が1%上昇すれば日銀保有国債の評価損が40兆円に達するとの見通しを示した。米山隆一委員(立民)の質問に答えた。 日銀の2023年度上半期決算によると、保有国債の評価損は23年9月末時点で10兆5000億円だった。厳格に運用してきた長期金利の指し値水準を見直したことで含み損が増え、すでに比較可能な2004年以降で最大となっているが、これをさらに上回る試算となる。