川崎市は22日、多摩区の市複合施設「錦ケ丘老人いこいの家・錦ケ丘こども文化センター」で長年、汚水管と雨水管を逆に接続していたことが分かったと発表した。近くを流れる五反田川に35年以上、汚水が流出していたとみられる。 市施設計画課などによると7日、錦ケ丘橋付近の五反田川が白濁していると市に電話があった。市が調べた結果、汚水管と雨水管が逆に接続されていたことが判明。施設は外壁塗装改修工事中で、作業員が筆を洗った水が雨水管を通して川に流れたため白濁した可能性があるという。川の水質への影響は確認されていない。 1988年ごろに公共下水道への接続工事をした際、市指定工事店が誤った可能性が高い。本来は雨水を川に流し、汚水は等々力水処理センターで処理するはずだった。五反田川では、小田急線生田駅付近で10年以上白濁が問題となっているが、市によると今回判明した誤接続との関連性は低いとみられる。(北條香子)