多摩地域の水道水源となっている地下水から、発がん性の疑われる有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が高濃度で検出されている問題で、東京都立川市は2日、市内の防災井戸1カ所で、国の暫定指針値の9倍を超える値が確認されたと発表した。 暫定指針値超えの値が確認されたのは、同市上砂町の大山防災井戸。PFASの一種であるPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)の合計は1リットル当たり465ナノグラムで、暫定指針値の同50ナノグラムの9倍を上回った。市が同時に検査したほかの7カ所については、いずれも暫定指針値以下だった。