福岡県は、男性や性的少数者(LGBT)のドメスティックバイオレンス(DV)被害を減らす目的で、専用相談窓口を平成28年度に開設する。男性のDV被害は全国的に急増しているが、「職場や親に知られたくない」「恥ずかしい」と泣き寝入りしたり、周囲に相談できないケースも多く、性別に関係なく支援体制を整える。 県の相談所に、男性の専門相談員を配置する。男性は週3回、LGBTは月2回、電話相談を受け付け、重大な事件に発展する恐れがあるなど緊急時には一時的に保護し、自立支援にも取り組む。 自治体や民間の相談員向けに、男性やLGBT被害者の対応などに関する研修も実施する。28年度当初予算案に計445万円を盛り込んだ。 県によると、LGBTのDV被害専用窓口は都道府県レベルで初めてという。 警察庁によると、26年のDV被害認知件数は全国で5万9072件だった。うち男性の被害は10・1%の5971件で、割合は2
県は県性暴力被害者ワンストップ支援センターに相談した性暴力被害者が診察や処置が必要となった場合、警察への被害申告がなくても医療費を助成する方針を決めた。助成対象は診察費や緊急避妊処置費などを想定し、4月から始める。性暴力被害者の支援策が拡大することを歓迎したい。 さらに県はセンターを2017年度中に24時間体制の病院拠点型として県立中部病院に整備することにしており、16年度中にセンターの設計、機能や規模などの基本構想を策定するための1798万円を16年度予算に計上した。関係者が求めていた24時間体制の病院拠点型への移行にめどが立ったことも評価したい。 被害者の身体的・精神的な回復を早期に図ることは支援の重要な要素だ。公費支給が十分担保されなければ、被害者が経済的な負担を理由に医療機関での受診をためらうことにつながる。そうなれば緊急避妊、性感染症の予防的治療などの措置が手遅れとなり、被害者を
りら創造芸術高等専修学校(紀美野町真国宮、山上範子校長)の生徒は本年度、今月24日に県立図書館メディア・アート・ホール(和歌山市西高松)で開かれる「講座と演劇で考える―STOP!デートDV・性暴力」(県男女共同参画センター主催)で披露する演劇「恋愛人形と7人の悪魔たち」の稽古に励んでいる。 これまで児童虐待防止、自殺防止などの啓発劇を手掛けてきた同校。昨年度は県薬務課と協働して危険薬物乱用防止啓発演劇を制作し、県内の中学校などで公演。同演劇は昨年6月に文科省の社会教育教材(青年向き)に選定された他、県内の全中学高校(特別支援学校含む)にDVDが配布された。 今回は同センターから依頼を受けて、カップル間で発生する暴力「デートDV」をテーマにした演劇を制作。昨年6月に同校教員の山上祐輝さんが脚本を作り、8月から有志生徒8人が稽古を重ねてきた。 演劇の舞台は、恋愛に失敗した人が集まる「恋愛地獄」
夫や恋人からの暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」に悩む女性が増加の兆しをみせている。福島県の「配偶者暴力相談支援センター」(DVセンター)への相談件数は、今年度上半期(4~9月)は781件。半年で昨年度の56%に達した。県は、東日本大震災後の避難生活のストレスや経済苦がDVを引き起こす一因と分析する。 県内9カ所のDVセンターへの相談件数は2008年度の1709件をピークに減り続けたが、12年度からは2年連続で増えた。昨年度(1404件)は減少に転じたものの、今年度は再び増加傾向をみせる。 県によると、「避難先のアパートで夫に暴力を振るわれた」といった相談は後を絶たない。児童家庭課の担当者は「避難の長期化の影響を懸念している」という。 DVは殴る蹴るなどの暴行だけでなく、暴言や性行為の強要、携帯電話のメールの細かなチェックなど多岐にわたる。原発事故の賠償金を夫が使い込み、妻に渡さな
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