東日本大震災の被災地、宮城県名取市の旧閖上中学校校庭で行われた津波犠牲者の追悼式で空に放たれたハトの形の風船(2014年3月11日撮影)。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI〔AFPBB News〕 私たちヒトが進化した第4紀という地質時代は、気候変動や火山活動が活発に起きた時代だ。このためヒトは、過去約10万年の進化の歴史を通じて、多くの災害を経験してきた。おそらくその結果、災害のあとに絆を強め、困難に対して協力して立ち向かう性質を身につけてきた。 災害は確かに不幸な出来事ではあるが、災害を通じて社会の絆が強まる面がある。災害の経験から学ぶことを通じて、私たちはよりよい社会を築く上でとても重要なヒントを得ることができる。 「教室から災害の現場へ」ハーバードビジネススクールの試み 『ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか 世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質』(山崎 繭加
大災害を想定し、住民自らが前もって復興の方針を考えたり、被害を抑えるまちづくりを進めたりする試みが広がっている。「事前復興」と呼ばれる取り組みだ。熊本地震を受けて、減災にもつながると改めて注目されている。 避難・住宅移転、課題探る 「小学校の敷地よりは、高校の方がいい」「土地がない。公園をつぶすしかないんじゃないか」 8月27日、東京都豊島区の会議室。集まった住民ら約70人は、地図を囲んで仮設住宅の建設場所について話し合った。震災後の地域復興を考える取り組みで、住まいや仕事など被災生活の課題や、重視すべき復興方針についても議論した。 参加するのは、木造住宅密集地域のある地区の住民ら。5月から始め、これまで阪神大震災の被災者の講演を聴いたほか、街を歩いて防火水槽などを確認してきた。参加者は、こうした経験を踏まえて「復興街づくり方針」を話し合い、年内に地域に報告する。 豊島区が主催する取り組み
御嶽山噴火から2年。山頂付近の御嶽神社と山荘は火山灰に覆われていた=2016年9月27日午前11時31分、本社ヘリから長谷川直亮撮影 58人が死亡、5人が行方不明となった御嶽(おんたけ)山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火は27日、発生から2年を迎えた。ふもとの長野県木曽町立三岳小学校では、正午前から遺族や住民ら約300人が参列して犠牲者追悼式が営まれ、噴火時刻の午前11時52分に黙とうをした。 遺族を代表して、夫の野口泉水(いずみ)さん(当時59歳)を亡くした弘美さん(58)=長野県池田町=が「仲のいいおじいちゃん、おばあちゃんになるという未来がなくなってしまいました」と述べた。 一方、弟夫妻を亡くした東京都小平市の猪岡孝一さん(54)は、入山規制エリア手前の9合目まで慰霊の登山をした。
2016年9月5日午前11時3分ごろ、大阪府内にいる人の携帯電話やスマートフォンが一斉に鳴った。11時に地震が発生したという想定で、「大阪880万人訓練」(主催:大阪府ほか)による訓練用のメールが届いたからだ。 訓練の目的は「様々な情報源から地震・津波の発生情報を認識し、地震・津波が発生した際に行動できるようにする」こと。大阪市内の住宅地でも、「地震が発生しました」「大津波から逃げてください」などと訓練用のアナウンスが響いた。 海溝型地震の「南海トラフ巨大地震」が起きれば、大阪市での建物被害(全壊・半壊)は約29.6万棟、死者数は約12万人と想定されている。木造住宅密集地域やゼロメートル地帯は災害リスクの高いエリアだ。ただし、「迅速な避難をすれば死者数は約8,000人に減る」とも言われている(大阪府防災会議より)。だから災害訓練や日頃の情報収集は重要だ。 また、大阪市と大阪府が共同で行った
熊本地震の被災地でのボランティア活動に参加した埼玉県ふじみ野市の大学の学生たちが、迅速な支援に向けてボランティアの受け入れ態勢を整備するよう市に提案しました。 学生たちは、ことし7月、熊本地震の被災地で被災者の引っ越しの手伝いや物資の仕分けなどのボランティア活動を行いましたが、引っ越しが1か月待ちの人もいるなど、地震発生から3か月たっても人手が足りていなかった実態を報告しました。そのうえで、「行政と連携しながらボランティアの受け入れ窓口になっている社会福祉協議会が、それぞれのボランティア団体の得意分野を知って適材適所に配置することが重要だと感じた」と述べ、迅速な支援に向けてボランティアの受け入れ態勢を整備するよう市に提案しました。これについて、ふじみ野市の高畑博市長は「学生が現地で感じたことは訴えるものがあり、今後に生かしたい」と話していました。 文京学院大学の島村純平さんは「行政とボラン
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