熊本市は8日、熊本地震で被災した熊本城の復旧基本方針案を有識者懇談会に提示した。天守閣のバリアフリー化や耐震化を進める内容。了承が得られれば、今月中に国や熊本県と最終調整し方針を確定、2019年までの天守閣再建を目指す。 市によると、熊本城は地震で国指定重要文化財の13建造物が全て損傷し、石垣の3割で積み直しが必要な状態となった。 現在の天守閣は1960年に完成したが、出入り口付近の石垣が崩壊し、立ち入り禁止となっている。上下階への移動手段は階段のみで、高齢者や身体障害者に配慮し、エレベーターの設置を求める声が市民から上がっていた。市は出入り口の段差へのスロープ設置も検討している。
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