国土交通省の「都市鉄道における利用者ニーズの高度化等に対応した施設整備促進に関する検討会」が、中間とりまとめを実施。鉄道バリアフリー化の費用負担を利用者に求める方向性が妥当とする内容が盛り込まれました。 高度なバリアフリー化が対象 国土交通省は2018年2月23日(金)、鉄道のバリアフリー化に要する費用について、利用者に負担を求める制度を導入していく方向性が妥当であるとする、検討会の中間とりまとめを発表しました。 駅に設置されたエレベーター。写真はイメージ(画像:photolibrary)。 2017年7月に設置された「都市鉄道における利用者ニーズの高度化等に対応した施設整備促進に関する検討会」(座長:山内弘隆 一橋大学大学院教授)が、これまでの議論や、事業者・消費者団体への聞き取りなどを踏まえ、中間的なとりまとめを実施しました。 従来、鉄道のバリアフリー化は、国、地方公共団体、鉄道事業者
火災から店舗を建て直した「かんだやぶそば」4代目の堀田康彦さん(左)と長男の康太郎さん=東京都千代田区で2018年2月13日、長谷川直亮撮影 1880(明治13)年に創業した東京・神田の老舗そば店「かんだやぶそば」が見舞われた火災から19日で5年。新築した店舗は大正時代に建てられた従来の建物の特徴を受け継ぎつつ、全面的にバリアフリー化した。伝統の味を維持して客足は戻り、今秋にも予定している代替わりで「再建は完成する」という。 かんだやぶそばは「大坂屋砂場」を営んでいた初代当主、堀田七兵衛が藪(やぶ)そばの店舗を買い取って創業した。当時の建物は1923(大正12)年の関東大震災で倒壊。直後に建てた数寄屋造りの店舗兼住宅は2001年に都選定歴史的建造物にもなっていた。 火災は13年2月19日夜に起きた。客や従業員は無事だったが、天井部分にある排気用ダクトから炎が上がり、営業を続けられない状態に
中小企業基盤整備機構は5日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで「ジャパンベンチャーアウォード(JVA)2018」の表彰式を開いた。経済産業大臣賞にはミライロを選んだ。垣内俊哉社長は「日本のバリアフリーは世界でも高い水準にある。ここで培ってきたことを世界にしっかりと発信していき、事業を広げていくことでバリアをバリューとする世界を実現していきたい」と決意を述べた。同社は施設、製品などのユニバーサルデザインのコンサルティングや研修、調査などを行う。 同賞は新事業や市場開拓に挑む起業家を表彰するもの。今回で17回目となる。また昨年より、起業家育成に貢献したベンチャーキャピタリストを表彰する「ベンチャーキャピタリスト奨励賞」を設立した。両賞を合わせて過去最高の185名の応募があった。 経産大臣賞以外の受賞者は次の通り。 【中小企業庁長官賞】 MUJIN 滝野 一征氏 コネクテックジャパン 平田 勝則氏 【中
ニューヨーク市タクシー・アンド・リムジン協会(TLC)は1月24日から、これまでマンハッタン区に限定していた、車いす利用者に対応できるバリアフリータクシーの配車予約サービス「アクセッシブル・ディスパッチ・プログラム」を残り4区に拡大した。 同サービスを利用したい場合は、電話646-599-9999、携帯アプリ(iTunes、Google Play)、ウェブサイト(www.accessibledispatch.com)経由でタクシーを予約。配車センターは乗車可能な至近地点、車両番号を通知、乗り降りは運転手が補佐する。 同プログラムは2013年、バリアフリータクシー233台でスタート。現在は約2400台(うち200以上が電気自動車)が稼働している。
大日本印刷(DNP)は、情報やデータをイラストや図表で視覚的にわかりやすく表現するインフォグラフィックス(infographics:IG)と、多様な人々にとっての使いやすさを重視したユニバーサルデザイン(UD)を組み合わせたデザイン手法「DNPデジタルマーケティング時代のデザインメソッドIGUD」(IGUD)を構築したと発表した。同社では、このデザインメソッド「IGUD」を活用して、わかりやすさを追求したグラフィック表現を提供するデザインコンサルティングサービスを同日より提供する。 「IGUD」は、DNPの100%子会社のDNPコミュニケーションデザインが情報コミュニケーション関連の事業で2001年より培ってきたUDのノウハウと、IGの日本での第一人者であるTUBE GRAPHICSの木村博之氏の知見・ノウハウを融合したもの。DNPは今回、「UD」の手法に、生活者に伝えたい情報の「本質」を
高齢化が進む日本において、福祉車両の需要増加は今後も一段と高まると見られている。新型車のデビューに合わせた福祉車両の設定は、国内メーカーは当たり前となってきている。福祉車両は、より使い勝手がよく優れた仕上がりのものが続々と登場してきている。 株式会社ケイワークス(愛知県豊橋市・黒田 功代表)の福祉車両キャンピングカー『Live』が新型となって登場する。キャンピングカー『Live』は、アウトドア、外遊びなどのレクレーションを目的に出かけた先でも、介護スペース(ベッド・吸痰・冷蔵庫・食事のミキサーなどの電源バッテリー・手洗いなどに使うシンク)が常に確保できるため、いつでも気兼ねなく家族とともにアウトドアが楽しめる「福祉車両キャンピングカー」と位置づけている。もちろん車中泊を伴うクルマ旅も可能となっており、健常者が使用する場合でも不自由さを感じないクルマに仕上がっている。 ◆バージョンアップした
慣れない環境のもとではパニックなどを起こす不安があるとして空の旅を諦めていた発達障害のある子どもとその保護者に、旅客機の搭乗手続きなどを体験してもらう取り組みが国内では初めて成田空港で行われました。 今回の取り組みは、成田空港会社と全日空が発達障害のある人などで作る団体の呼びかけに応じて国内の空港では初めて行い、合わせて54人の子どもとその保護者が参加しました。 発達障害の子どもを安心させるためには、丁寧に説明しリラックスしてもらうことが大切だということで、搭乗前の保安検査では、航空会社のスタッフが「危険なものが紛れ込んでいないか見つける大切な作業です。驚かないで検査を受けてください」と伝えていました。 また、旅客機に乗ってもらう体験では客室乗務員がシートベルトのつけ方やトイレの使い方について説明したあと、実際に空港内で機体を走らせました。客室乗務員は優しく声をかけながら、子どもたちが揺れ
シャンプーとリンスを区別するための側面にあるきざみは、花王が作ったものだとするまとめサイトの議論に注目が集まっている。 花王はアイデアを製品化しただけでなく、他社製品にも広めるべく権利を開放、この取り組みを好意的に評価する声が上がっている。 消費者の声から「きざみ入り容器」の開発に着手 「シャンプーのボトルのギザギザが普及した理由は、最初に考案した花王さんの素晴らしい対応にあった」という2017年9月1日のツイッターに始まり、Togetterまとめでは、この話題で4日現在、閲覧数は24000を超えている。 花王の公式ホームページによると、「洗髪時に目をつむっていても区別がつくようにしてほしい」「目が不自由なので容器に工夫をしてほしい」といった消費者からの要望があったようで、1989年から容器の研究をスタートさせたという。 洗髪時や障害で見えない状態でも、シャンプーだと「触ってわかる」ように
カードゲーム「UNO」を販売する米玩具メーカーMattelが、色覚障害者向けの「UNO ColorADD」を発売しました。価格は5.99ドル(約650円)。 UNO ColorADD 色覚障害者のアクセシビリティを推進する団体ColorADDと協力してデザインしたもの。どんなタイプの色覚障害でも色が分かるよう、赤、青、緑、黄色の色を表すColorADD独自の記号をカードの左上と右下に配置しています。 UNO ColorADDのカード ColorADDは「われわれの色記号は、文法学校や公共交通機関、病院、色えんぴつといった日用品などに取り入れられてきた」とし、UNOとの提携でより多くの人に使命を伝えられ、見落とされがちな色覚障害に対する意識を高められると述べています。 ColorADDの色記号(ColorADDのWebサイトから) advertisement 関連記事 カードゲームの「UNO
17歳の社長が障がい者向け装置を考案―。フレップテック(高松市)は、電動車いすの後方が簡単に確認できる装置「Shippo」を開発した。車いす後部に自動車用バックカメラや加速度センサーを内蔵した本体を装着し、手元にセットしたモニターで後方路面が確認できる。従来はミラーによる後方確認が多く、薄暗い場所では後方が見えにくかった。 今後、全国頸髄(けいずい)損傷者連絡会との実証試験で、改善を進めていく。香川県よろず支援拠点の支援で製造委託が可能な企業も探し、12月までに商品化を目指す。装置の価格は約2万円を想定している。 楠田亘社長は香川高等専門学校の学生で、自身も発達障がいを抱えている。小学生時代に熱中したサッカー競技用ロボットで培った3DCADやプログラミングなどの技術を生かし、「障がい者の役に立てる製品開発」を目指した。開発に先立ち、5月に起業した。 楠田社長は「将来はこんぴらさん(金刀比羅
損害保険大手の損保ジャパン日本興亜は、自動車保険の契約者のうち聴覚障害のある人向けに、ビデオ通話を通して手話を使った応対ができる態勢を導入する。現在はインターネットやメール、ファクスで応対しているが、事故が起きた緊急時に、よりスムーズな対応ができるようにする。 手話を使った応対は9月1日から始める。ビデオ通話での手話通訳サービスを提供する「プラスヴォイス」(仙台市)が利用者と保険会社を仲介する。 スマートフォンに無料通信アプリLINE(ライン)を導入すれば簡単に利用できる。利用者はあらかじめ、LINEに専用のIDを登録。レッカー車や代車の手配、保険金の支払い請求などが必要なとき、専用IDにビデオ通話をかければ、プラスヴォイスの通訳センターにつながり、保険会社とやりとりができる。筆談も可能だ。 年中無休で午前8時から午後9時まで。年300件程度の利用を見込む。プラスヴォイスでは個人情報の保存
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