「トラが木の周りをぐるぐるぐるぐると回り、バターになりました」 そう聞いて「ああ、アレね」とわかる方はある作品のタイトルを思い浮かべると思います。そうです絵本『ちびくろサンボ』のクライマックスですよね。 しかし、ある世代からはこの言い回しを伝えても「ちょっと何言ってるかわかりませんね」と返ってきてしまうのです。アラフォー(いやアラフィフ)の筆者からすると「え! なんで」と動揺を隠せません。 筆者の周りの反応はこちら。 ・トラがどうしてバターになるのか意味不明 ・「トラがバターになる」というワードだけは知っていた。大人になってから元ネタを知ったので図書館で読んでみた ・ちょっと何言ってるかわかりませんね ・ヤバい薬の話ですか? 『ちびくろサンボ』はヘレン・バンナーマン作、イギリス発の絵本。日本版のあらすじは次のような内容でした。 ―― 帽子や洋服を新調して散歩にでかけたサンボくん、出会ったト