改正薬事法によって、風邪薬や胃腸薬など一般用医薬品は、インターネットや電話による通信販売で販売できなくなる見通しが強まっている。そうした事態に、関連業者は危機感を募らせている。中でも、数百年にわたり代々受け継がれている「伝承薬」は電話販売が多く、存亡の危機といっても過言でない。売上げの7割が通信販売という業者は「家業をたたまなければならない」と嘆く。 「倒産せざるを得ない」「『伝統文化』がなくなる」 2009年6月1日の全面施行に向けて厚生労働省で検討が進められている改正薬事法。厚生労働省は2月6日、薬事法施行規則を改正する省令を公布した。風邪薬や胃腸薬など一般用医薬品(第2類医薬品)の販売方法を対面販売のみに規制するという項目が盛り込まれ、インターネットや電話で通信販売をしている業者は危機感を募らせている。 数百年も前から変わらぬ製法で薬を作り続けている「伝承薬」の業者も例外ではない。伝
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