先日、東京新聞が「地方新聞のヤフーニュースへの掲載料がページ単価0.025円」である旨を掲載していました。 一方で、かねて批判のある通り、スポーツ新聞などが垂れ流す、芸能やスポーツ、ネットの話題などの大量のコタツ記事がヤフーニュースに流れ込んでいます。もちろん、ユーザーが求めるニュースを流すことが収益の最大化に繋がるというのは事業者としては痛いほど分かる一方、ユーザーの読みたいニュースを選別して送り続けることが「フィルターバブル」を作り上げ、社会問題に対する認識や態度が似通った人たちがネット上でクラスター化することで、これらクラスター間を繋ぐ人物や記事が弱くなり、結果として社会がネットにより分断されるリスクがあることは指摘されてきました。 ポータルサイトとしてのYahoo!JAPANの成長の軌跡は、まさにこれらユーザーが読みたいニュースでページビューをかき集め、そこに広告を掲載することで収
かつてインターネットとは好事家たちが思い思いに好きな情報を書き込んで同士たちとつながる濃い場所だった。という風によく言われている。俺がそれが正しいのかどうかは知らない。しかし今のインターネットに古のインターネット老師たちが苛立つ気持ちはわかるし、なんなら俺がそのインターネット浪士たちを苛立たせている。というのも俺はあの悪名高い「いかがでしたかブログ」を書いて生計を得ている人間だからだ。 今回はお前たちにそのインターネットになぜいかがでしたかブログが生まれるのかを俺のような木っ端ライターの立場から解説するとしよう。 まず俺のような屑ライターはクラウドソーシングサイトで仕事を探しまくる。巷ではいかがでしたかブログは0.1円で量産されていると言われているがさすがに慣れてくるとそんな案件は受けない。最低限文字単価0.8~1円くらいの仕事は厳選する。ついでにいうが一部のプロクラウドワーカーならいざし
「知る権利」を言うばかりではなく 最近、私はどうも心がザワザワしている。理由はまこと理不尽だ。複数のニュースアプリの通知で、下記のような文章が何度もスマホに送られてくるからである。 さらにツイッターを開くと、この「安田」氏は「ジャーナリスト失格」だの「ウソツキ」だのと散々な言われぶりである。私はたまたま彼と同姓の同業者であるせいで、今回の安田氏の解放にあたり、彼の親族を除けば日本で最もビビっている安田となっている。 念のために確認すれば、私は中国ルポライターの安田峰俊(36)であり、昨今話題のフリージャーナリストの安田純平氏(44)とは面識も血縁関係もない(少なくとも「ひいひいじいさん」以降の縁者でないことは100%確実だ)。 また、同業者とはいえ、イスラム圏でのハードな戦場ジャーナリズムに身を浸す安田氏と、B級ネタも含めた中国関連記事を得意とする私に業務上の接点はない。後述する寄稿媒体を
Webサイトのアーカイブを行っているInternet Archiveプロジェクトが、Wikipedia記事内にあるリンク先が閲覧不能になっているリンクについて、リンク先をInternet Archive内のアーカイブページに置き換える作業を進めている。同プロジェクトの10月1日付けアナウンスによると、すでに900万以上のリンクがInternet Archive内へのリンクに置き換えられているという。 5年以上前から同プロジェクトではWikipedia記事内にあるリンクのリンク先をアーカイブしているそうで、3年前からリンク切れになったリンクを置き換えるボット「IABot」を稼働させているという。これにより、リンク先のページが消滅している場合でもその内容を確認できるようになる。Wikipedia内のInternet Archiveへのリンク900万件のうちおよそ600万件はIABotによって書
科学的には、グルタミン酸ナトリウムを常識的に食べる量であれば安全とされています(食品安全委員会の資料「食べ物の基礎知識」参照)。 味覚障害を引き起こすとの説も、後述しますが根拠はあやふや。あり得ない、という見方が科学者の大勢です。なのに、消費者の中には嫌う人が多い。その現象は世界で見られ、アメリカでもno-MSGとパッケージに大きく書いた食品が売られています。どうして誤解されているのでしょうか? 味の素社がこの問題と正面から向き合い、世界へ正しい情報発信をしようと9月20、21日、ニューヨーク・マンハッタンのホテルでフォーラムを開きました。 シェフや栄養士、メディア関係者、それに世界各国の味の素現地法人から社員や協力者、オピニオンリーダーなど約200人が集まり、講演やパネルディスカッションが行われました。 日本企業が海外で開くこの手のイベントは、日本国内で「海外で開催しました」と言って箔を
左から、ピースオブケイクCXOの深津貴之氏、ピースオブケイクCEOの加藤貞顕氏、日本経済新聞社 常務取締役の渡辺洋之氏。 日本経済新聞社(以下、日経新聞社)と、「note」や「cakes」などのコンテンツプラットフォームを展開するピースオブケイクは8月3日、資本業務提携を発表した。 ピースオブケイクが明らかにしたところによると、7月30日に日経新聞社、日本ベンチャーキャピタル、新潟ベンチャーキャピタルから合計約4億円の第三者割当増資を実施。そのうち3億円は日経新聞社によるもの。これに伴い、日経新聞社 常務取締役の渡辺洋之氏が社外取締役に就任した。 ピースオブケイクの代表の加藤貞顕氏は編集者でもあり、累計280万部のベストセラー『もしドラ』(岩崎夏海 著)や『ゼロ』(堀江貴文 著)※、『マチネの終わりに』(平野啓一郎 著)を仕掛けたヒットメイカーとしても知られる。noteをはじめとするコンテ
編集担当者である私は、坂井さんの炎上したツイートを見たとき、やっぱり子育てって簡単にはいかないなと感じました(私にも5か月の子どもがいるため)。炎上を知り、坂井さんという人物を知っている身として、何が問題だったのかわからずただ驚くだけでした。ネットって怖いと。 そこで、あらためてこの炎上騒動を坂井さんに振り返っていただきましたので、ぜひご覧くださいませ。キーワードは「断罪の人」。 初の炎上 先日初めてツイッターで炎上した。ネットでの炎上じたいは初めてではないが、ツイッターでの発言で炎上したのは初めてだったし、規模が大きかった。J-CASTのインタビューで言いたいことはおおむね言ったので、関心のある方はそちらをご覧いただきたい(https://www.j-cast.com/2018/06/28332516.html?p=all)。フェアに扱ってくれたJ-CASTには感謝している。 この件は、
【6/20追記】 ①USJの公式的な回答を追記しました。結論だけ書けば、チケットブースのガラスを割れやすくしてはいない、ということでした。 ②旭硝子の回答を飛躍的な解釈で記載した箇所をご指摘いただきましたので、より正確な表現に差し替えました。 関西の地震について、いろいろな情報が飛び交っていますが、私が気になったのはこちら。 USJのガラスが割れたことで皆さん騒いでるけど、あれは安全を考慮して設計された結果。 とある強さ以上の振動で粉々に割れるようになっていて、すぐに外に出れて閉じ込められてしまうことを防いでいる。 だから「割れ方が尋常じゃない」ではなく「しっかり機能した」ことに安心して貰いたい。 — ぁぉかぜ@ふぁんてぃりゅーぢょん! (@blUEwind_52_4MA) June 17, 2018 USJのチケットブースの窓ガラスが粉々に割れた画像が出回っているのですが、それは脱出のた
調査会社Zenithの予測によると、2019年にはインターネット利用時間がテレビの利用時間を上回るそうだ(iPhone Mania、Recode)。 同社の調査によると、1日当たりのネット利用時間は年々増加しており、2018年時点では約160時間。いっぽうテレビに対する接触時間は約170時間ほどでやや減少傾向にある。ネット利用時間の上昇とテレビ接触時間の減少が同じペースで進むと、2019年にはネット利用情感がテレビ接触時間を僅かながら上回ると見られている。 これに伴い広告費についても2019年にはネットがTVを上回るとみられている。ネット利用時間の情報は低価格なスマートフォンの登場によるスマートフォンユーザーの増加が影響しているようだ。
数年に1度出てくる「サービスの解約が面倒だった!」という話です。 過去にこんな記事を書いてます。 さて、今回解約が面倒だったのは、朝日新聞デジタルの話。朝日新聞デジタルは月300本まで記事が読めるシンプルコースが月額980円、すべてOKなデジタルコースが月額3800円だ。 この有料コースを脱会するには、かなりのクリック数が必要だった。 確かに、有料会員の離脱を防ぐのは重要だけど、ここまでしつこかったら「2度と入るか!」と思ってしまうので、逆効果だと思いますよ、朝日新聞さん! それでは見ていきましょう。 お客様のサポートページから「解約」をクリック(1回目)。私ルールで解約画面に移動する手間はスルーして、解約クリックからスタートしております。 ログインしているにも関わらず、パスワードを聞かれます。まあ、個人情報の変更や解約といった操作は、本人確認をかねて入力させるので、面倒くさいけど、納得し
(CNN) 欧州の国別対抗歌謡選手権「ユーロビジョン」の運営組織は、中国のマンゴーTVによる12日の決勝の放送を禁止すると発表した。マンゴーTVが性的少数者(LGBT)をテーマにしたパフォーマンスを検閲したことを受けた措置。 ユーロビジョンの運営や配信を担う欧州放送連合(EBU)は、マンゴーTVが8日放送の準決勝第1回で2つのパフォーマンスを削除したことを受け、今回の対応を取ったとしている。 検閲を受けたのはアイルランドとアルバニアの出場チーム。中国国営紙の環球時報は11日、両国のパフォーマンスがLGBT絡みのテーマやタトゥーを扱っていたことから、中国検閲当局の基準に抵触したと報じた。 これを受けEBUはマンゴーTVによる準決勝第2回と決勝の放送を禁止。「普遍性と包摂性を重んじるEBUの価値観や、音楽を通じて多様性をたたえるという我々が誇る伝統にそぐわない」との声明を出した。 現時点でマン
芹沢一也 2018年4月5日 読者のみなさま、いつも「Fact Check 福島」の記事をお読みいただきありがとうございます。この度、私たちの配信した記事に対し、いくつかのご批判やご意見をいただきました。それらを踏まえて、改めて「Fact Check 福島」の編集方針について見直し、反省点と改善点を吟味しておりました。 とくに今回多くのご批判を受けることになったのは、辛淑玉氏の講演への批判記事がきっかけでした。この記事が彼女への差別的攻撃に便乗するために、3年も前の出来事をわざわざ蒸し返したのだというのは、誤解です。他の記事もご覧になっていただければ分かるように、「Fact Check 福島」では直近の出来事にかぎらず、事故から今日までのさまざまな出来事を振り返って記事にしており、記事は長い時間をかけてつくったものです。辛淑玉氏に対する不当な差別的攻撃がなされている時期に重なったのは、決し
わざと「質を下げた」企業広告に、あなたは騙されていませんか? 『サピエンス全史』著者絶賛の『知ってるつもり』試し読み② 発売直後から話題沸騰の『知ってるつもり——無知の科学』(スティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバック、土方奈美訳)。世界的ベストセラー『サピエンス全史』著者のユヴァル・ノア・ハラリは、本書について次のように書いています(ニューヨーク・タイムズ書評)。 「著者らが正しければ、有権者や消費者により良い情報を与えることは無意味に等しい」 一体どういうことなのでしょう? ハラリも特筆した衝撃の事実を、『知ってるつもり』本文より抜粋公開します。 * どんな製品を買うときでも、消費者は細部に関心を払おうとしない。バンドエイドを買いに行ったところ、店頭の商品がすばらしい新機能をうたっていたとしよう。 「パッドの気泡が傷を早く治す」このバンドエイドを割高でも買おうと思うだろうか。
嘘のニュースを故意に広めた者などに対する重い罰則を定める法案がマレーシアで検討されているそうだ(The Star Onlineの記事[1]、 [2]、 Channel NewsAsiaの記事、 The Vergeの記事)。 法案では一部またはすべてが虚偽のニュースや情報、データ、リポートで、録画や録音を含めてその内容を示唆できるすべての形式のものを嘘ニュースと定義。このような嘘ニュースまたは嘘ニュースを含む出版物を故意に作成または提供、出版、印刷、配布、回覧、流布したものに対し、50万リンギット(約1,377万円)以下の罰金もしくは10年以下の実刑、またはその両方が科せられるという。これによりニュースや情報を共有する際に人々が責任を持ち、慎重になることを期待しているという。Channel NewsAsiaによれば、国籍やマレーシア国内で行われたかどうかにかかわらず訴追できるようにすることを
BuzzFeed Japanの本『健康を食い物にするメディアたち』発売にあたり、「はじめに」を特別公開。3月25日、ディスカヴァー・トゥエンティワンよりBuzzFeed Japanの本『健康を食い物にするメディアたち』が出版されます。 ネット時代の今、私たちの「健康になりたい」という切実な想いが狙われています。ウソや不正確な健康情報を粗製乱造するメディアたち、量産される健康本、健康食品ビジネスの闇。さらには、高度に発達したテクノロジーにより手口が複雑化し、見分けるのがますます難しくなってきている医療デマ。 なぜ、私たちは医療デマに「騙され」てしまうのか、医療デマに「騙されない」ためにはどうすればいいのか――。 本書は「ネット時代の医療情報との付き合い方」というテーマで取材を重ねている記者が、取材内容をまとめ、なぜ健康・医療に関してウソや不正確な情報、デマが発生しやすいのか、それらから身を守
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