共同売店ファンクラブ事務局の眞喜志敦氏をお招きし、モデレーターに沖縄アートサイトcompassの宮城潤氏をむかえ、多岐にわたる「共同」の事業形態をとる沖縄・奄美地方独自の文化である「共同売店」について伺った。共同売店の歴史は古く、明治期の産業組合(現在の農協や生協の源流)の影響を受けつつ、沖縄で独自に発展してきたものだ。辞書的に言えば、基本的に集落のすべてのひとが出資し設立し、共同で運営している相互扶助組織(現在は主に購買事業を中心に行っている)である。 言い換えると集落単位で運営されている生協や農協のような組織であり、沖縄や奄美地方の独特の文化ともいえる。国頭村奥の「奥共同店」が最初の店であり、その後、県全域に広がった。近年では買物弱者問題の解決策としても全国的に注目されている。出資・運営・利用を、全て集落で行い、その利益は地域に還元される。 共同売店の特徴として、幅広い事業を行ってきた