任天堂のモノづくりに対する考えやこだわりを、 開発者みずからの言葉でお伝えする 「開発者に訊きました」の第7回として、 9月9日(金)に発売となる 『スプラトゥーン3』の 開発者のみなさんに話を訊いてみました。 まず、簡単に自己紹介をお願いできますか。
紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について はじめに オバマの希望からハランベの死まで 第一章 リーダー不在のデジタル反革命 第二章 逸脱のオンライン・ポリティクス 第三章 オルタナ右翼のグラムシ主義者たち 第四章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守文化戦争 第五章 「Tumblr」からキャンパス・ウォーズへ:美徳のオンライン経済における希少性の作り方 第六章 「男性圏」を覗いてみると 第七章 よくいる女、リア充、マスゴミ 結論 「ネタだよ」と言われてももう笑えない 評価(評者・田楽心) お知らせ ★その1 サイト運営者の一人、青野浩の翻訳書が出ます。 ★その2 友人が最近本を出したので、よろしくお願いします。 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 2016年のトランプ当選を受けて、アメリカ人の多くが、2008年のオバマ当選時との「不可解なギャップ」に首を
ミュージアム研究者・小森真樹さんが2024年5月から11ヶ月かけて、ヨーロッパとアメリカなど世界各地のミュージアムを対象に行うフィールドワークをもとにした連載「ミュージアムで迷子になる」。 古代から現代までの美術品、考古標本、動物や植物、はては人体など、さまざまなものが収集・展示されるミュージアムからは、思いがけない社会や歴史の姿が見えてくるかもしれません。 ロンドンの東地区イーストロンドンは街のエッジ(端)で、切り裂きジャック事件からデヴィッド・リンチの『エレファント・マン』まで、エッジィ(先端的)で尖った想像力を喚起する場所として知られてきた。 もはや現代美術の権威ともいえるホワイトチャペルギャラリーや、ヴィクトリア朝時代に建てられ改装されショッピングモールとなったオールド・スピタルフィールズ・マーケットに見られるように、ジェントリフィケーションに伴いサブカルチュラルな側面は少し落ち着
※本稿には映画『犬王』本編の内容に大きく触れる記述が含まれますのでご注意ください。 ジャンルを変えてしまう人物は謎に満ちていることが少なくない。アーティストの裏側をインターネットからSNS、動画サイトで溢れる情報から推測できてしまう現代と、情報が限られていた昔は違う。謎は守られ、謎が芸事の評価に繋がった。謎によって異質さが生まれ、異質さによって既成のジャンルを書き換えていったのだから。 まさしく『犬王』とはそんな謎の人物についての物語である。古川日出男の原作『平家物語 犬王の巻』を元に、猿楽能(現代の能楽)で革新的な舞を見せた能楽師・犬王の生涯を描く。湯浅政明監督らしくただの歴史劇ではなく、なんとロックオペラとして、革命的な人物を描いてみせる。 しかし実際の映画を観るとひっかかりを覚えた。日本の伝統芸能となった能楽をロックやダンスで描く奇策は湯浅監督ならではだし、犬王の異様さを表現するのに
『ローリング・ストーン』誌の創刊は、1967年。サンフランシスコのヘイト・アシュベリーで盛り上がっているヒッピーやマリファナやLSD、そして、その街のロックミュージック。その文化に近い場所にいた若きヤン・ウェナーは、新しい世代に向けたメディアの創刊を思いつく。 グレートフル・デッドやジェファーソン・エアプレーンといった地元のロックバンド、そのシーンやボブ・ディラン、ローリングストーンズなど、60年代のロックシーン話は、いくつも登場しているが、本書にとって前段に過ぎない。むしろ、メインとして掘り下げるのは、『ローリング・ストーン』誌の創刊編集長ヤン・ウェナーの人間そのものだ。1967年の時点では、シリアスな"ロック批評"も、雑誌の役割のひとつだったが、編集方針は瞬く間に変わっていく。 音楽と広告が交差するメディアとしての確立も、比較的早い段階のこと。インタビューの次のページに見開きでレコード
反体制はカネになる。ん、どういうことだ?、違和感があると同時に居心地が悪い。だって、反体制の人たちはおカネよりも大切なもの、例えば、自然とか文化とか、コミュニティとか、スタイルとか色々とあるから。儲かることや経済とは一線を画して、独自路線を進んでいるのであって、おカネや儲かるという言葉とは縁遠いはずだ。 だけど、読み終えると、そんなやわな考えは吹き飛んでしまう。反体制が儲かることに納得せざるをえない。オーガニック食品、カウンターカルチャー、スローフード、反グローバリズムなどのオルタナティブな活動がどのように経済的に成立しているのか、豊かな生活を発信することを可能にしているのか、その舞台裏を覗きにいくようなものだ。喉の奥に長年刺さっていた魚の小骨がぽろっととれたような、すっきりとした読後感がある。 なぜ反体制とカネがつながるのか、スケートボートを事例に筋道を踏んでいく。2021年の東京オリン
タイトル 簡単な紹介 原題 著者について 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 感想 タイトル クールの征服――ビジネス文化、カウンターカルチャー、そしてヒップ消費主義の台頭*1 The Conquest of Cool: Business Culture, Counterculture, and the Rise of Hip Consumerism https://www.amazon.co.jp/dp/0226260127 簡単な紹介 1960年代を中心に、広告の自意識が大きく変化したことを論じる。画一的な価値観へ訴えかける古い広告から、個性の解放と差異を求め、反抗的価値観へ訴えかける新しい広告へ。 しばしば、この変化は対抗文化(カウンターカルチャー)からビジネス業界への一方的影響によるというものだとされる。商業主義が後からカウンターカルチャーを乗っ取ったとされる。フランク
ジョセフ・ヒース&アンドルー・ポター「カウンターカルチャーはシステムへの脅威ではなく…システムそのものだとしたら?:『反逆の神話』フランス語新版発売記念インタビュー」(2020年3月4日) 〔訳注:最初に。本エントリは、『反逆の神話』のフランス語新版の刊行を記念して、フランスメディアによって行われた、ジョセフ・ヒース&アンドルー・ポターへのインタビュー記事の翻訳である。訳者(WARE_bulefield)フランス語に堪能でない為、基本的に意訳となっている。インタビュー内容は、ポターとヒースの過去の執筆記事や別のインタビュー記事と重複しているものが多く、本意の8割以上は翻訳できていると思われるが、あくまでも意訳であることを留意して読んでいただけると幸いである。〕 Et si la contre-culture n'était pas une menace pour le système...
反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか 作者:ジョセフ・ヒース,アンドルー・ポター 発売日: 2014/09/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) 数年ぶりに読み返しているが、やはり面白い。著者であるヒースの嫌味さや性格の悪さが存分に発揮されている。 全体の論旨ももちろん重要なのだが、細かい部分でのネチネチとした指摘や皮肉がたまらなくて、都度引用したくなる。なので、おもしろいところを引用したうえで、自分のコメントや感想を付け加える形式にした。全体の論旨が気になる人は他の人の書評や感想を探せばよい。 「抑圧の政治」は「搾取の政治」と似ている。ただし、違うのは、抑圧の政治では不正の源を社会的ではなく心理的なものと考えるところだ。したがって、まず必要なのは、具体的な制度の変更ではなくて、抑圧された人たちの意識の変革である(だから初期のフェミニズム運動で「意識覚醒」グル
総説 左派カウンターカルチャー 古き良き左派文化論の生き残りとしての反資本主義・新自由主義論壇 ツイフェミと化したフェミニスト アベ政治を許さない系文化人 れいわ新選組など 安倍晋三語録 外山恒一 右派カウンターカルチャー 弱者男性論壇 表現の自由戦士 古き良きネトウヨから反緊縮ネトウヨへ 反アカデミズム ゲンロン界隈 『土偶を読む』 橋下徹など維新ポピュリスト ネットメディア系 ひろゆき、成田悠輔など ガーシー、コレコレ、ガレソ 立花孝志 オラオラ系YouTuber 加藤純一などの配信者 私人逮捕系 ネットのアングラ文化 淫夢 恒心教 最後に 総説 先日、弱者男性論客として有名な「小山」先生がこんなツイートをしていた。 実際今どきの高学歴男子ってこういうチンポ騎士ばっかですよね。盲目的に権威に阿り党派に順応して独自性あるカウンターカルチャーを築けるような個性は持ってない。「変人でも天才で
●自己紹介改めまして、SAPPORO POSSEと申します。札幌を拠点に「個人サイト」として活動しております。 音楽やカルチャー関連の記事をたまに公開し、ネット上で突如界隈をざわつかせることに定評があります。 昨年、札幌のイベントで90ページほどからなるZINEを販売し、完売しました。 その後、札幌の独立系書店、および東京のタワレコ数店舗で販売しましたが、そちらも即完売となりました。 少部数の頒布ではありましたが、当該号は高く評価され、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『日本のZINEについて知ってることすべて』(野中モモとの共著)などで知られる「ばるぼら」氏からは、「2022年のベスト本」との評価を、『新蒸気波要点ガイド』への寄稿などで知られる「動物豆知識bot」氏からは、「商業刊行物も含めて2022年に国内で印刷された紙のベスト」との評価をいただきました。 20
ご無沙汰しておりますー。本年もありがとうございました。というか、本年は特にありがとうございました。 今年は何と言っても、HYPERTEXT #1 を出せたのが本当にデカかったです。というか、ほとんどそれの一年だったと言っていいです。 結果的に、初版1500部、第二版800部で、合計2300部ほどお届けしました。数が価値ではないですが、それにしてもまあ、完全に個人でやってたにしては(ましてやあの内容にしては)、結構な数字だったんだろうなと今更思ってます。僕の方で抱えていた在庫も先日で完全になくなりまして、あとは卸売に参加してくれた各店舗の在庫分のみとなります。 クラファン時から支援してくださっていた皆様、ならびに書店様各位、二木さん、本当にありがとうございました。 さらには、動物豆知識botさんの企画でDOMMUNEにまで呼んでいただきまして、得難い経験をさせていただきました。botさん、ば
大森靖子が考える、“カウンターカルチャー”のあるべき姿 「人間が進化するために、常に疑問を投げかける人が必要」 冬にリリースされる大森靖子のニューアルバム『Kintsugi』からの配信第2弾は、その名も「counter culture」。自身がカウンターカルチャーとみなされることの多い大森靖子ならではの楽曲……と思いきや、本人は「勝手に立ち位置がカウンターみたいになっちゃってる」と語る。文化人を自称したほうが楽だと考えながらもそれを拒み、偶像崇拝よりも実像崇拝を求める大森靖子は、リスナーに何を伝えようとしているのか。「商業カウンター」ではなく、常に疑問を投げかけてしまう「ナチュラルカウンター」だという大森靖子に話を聞いた。(宗像明将) 常に自分の中で、カウンターと破壊と再生をやっているだけ ーー『Kintsugi』からの配信は、「シンガーソングライター」の次が「counter cultur
Off Topicでは、D2C企業の話や最新テックニュースの解説をしているポッドキャストもやってます。最近はインスタグラムで新しいスタートアップやブランドを紹介しているので、ご興味ある方はチェックしてみてください! はじめにアメリカではD2C業界がどんどん進化していく中、新しいブランドが毎日のようにローンチされている。その中でもOff Topicが気になったのはシリアルブランド「OffLimits」。OffLimitsは直近でのD2C企業のローンチの中ではかなり上手くできている方だと思い、OffLimitsの創業者やブランディング、プロダクト、サイト、ミッションなどを調べたところ、今まさに出てきているD2C 3.0世代のブランドを象徴する要素がかなり組み込まれているのが分かりました。 今回は、直接OffLimitsのチームと話す機会があったので、このD2C 3.0世代でブランドを立ち上げる
2.プレミアムな個人向けSaaSメールアプリの置き換えを目指すSuperhuman、Heyなどが広告モデルのGmailなどの置き換えを目指しています。今までと違うのはこのメールアプリを使う事で圧倒的な速さでメールを返信出来る様になったり、フィルタリング機能が大幅に強化されたりと今までのメールサービスとは大きく異なります。Superhumanは月額30ドル、Heyは年間99ドルです。今後はメールのみならず広告モデルで提供されている品質の低いサービスをソロプレナー、プロシューマーと呼ばれる層が続々と乗り換えて行くでしょう。 Superhumanは以下に詳細があります 3.リアルタイム型SNS従来の非同期なTwitterやInstagramのSNSとは違い音声SNSとも言われるClubhuseはサービス自体がライブ配信を前提に設計されています。次世代のSNSとも言われておりTwitterを置き換
『マトリックス レザクションズ』予習のために『反逆の神話〔新版〕』を読んだ。結果的には良かった。 2000年代:カウンターカルチャー批判 反逆の神話〔新版〕──「反体制」はカネになる-ハヤカワ・オンライン 著 ジョセフ・ヒース 著 アンドルー・ポター 訳 栗原 百代 ISBN 9784150505806 www.hayakawa-online.co.jp ジョセフ・ヒース&アンドル・ポター『反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる』(2021)の原版は2004年刊。有名なカウンターカルチャー政治批判本で、その精神を象徴する『マトリックス』(1999)はネガティブに紹介される((*1))。ここで俎上に上がるギー・ドゥボール/ジャン・ボードリヤール経由のカウンターカルチャー精神、その起点を大雑把に紹介すると「この社会/文化はかりそめにすぎない」「そのことに気づいて目醒めることが"大敵"であ
TOKYO創業ステーションの6周年を記念したスペシャルイベントの模様をお届けします。テーマは「web3×起業」。web3領域のスペシャリストをゲストに迎え、世界的に注目されるweb3を深掘りしていきます。本セッションではアル株式会社代表取締役のけんすう(古川健介)氏と株式会社ナナメウエ代表取締役の石濵嵩博氏が登壇した『インターネットの歴史から紐解く、web3』の模様を届けします。 web3とは「カウンターカルチャー」である けんすう氏(以下、けんすう):今日のトークテーマは「インターネットの歴史から紐解くWeb3」というのをやりたいなと思っています。 せっかく石濵さんもweb2.0時代というか、もうバリバリのコミュニティサービスとかを長らく作ってきたので、ぜひ話したいなぁと思ってるんですけど。なんでこっからするかというのをちょっと話したいなと思っています。 お聞きの人、まだweb3とかよく
ハリウッドにあるビートルズの☆型タイル。ビートルズはカウンター・カルチャーを代表するグループの一組だった。 本記事では1960年代のカウンターカルチャー(1960ねんだいのカウンターカルチャー、対抗文化)について記述する。 1960年代のカウンターカルチャーは当初、イギリスとアメリカ、西ヨーロッパ諸国で発生した。その後、1960年代半ばから1970年代前半にかけて、日本やブラジルなど世界各地に拡散した。サンフランシスコ、パリ、ロンドン、ニューヨークなどの都市は、カウンターカルチャーの拠点となった。 はじめに[編集] 当時、市民権運動は拡大しつづけていた。それは、ベトナム戦争[1]へのアメリカ政府の軍事介入がひろがってゆくのにともなって、やがて革命的なものになった[2][3][4]。 1960年代は、ほかの問題についても社会的な緊張がひろがった。たとえばセクシュアリティ、女性の権利、伝統的な
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