ノーベル賞学者としても有名な天才物理学者・数学者のロジャー・ペンローズが、1970年代から半世紀にわたって探し求めてきた「ある図形」が話題になっています。 その名は「アインシュタイン・タイル」。 2023年にようやく発見されたその図形とは、いったいどのようなものなのでしょうか? ペンローズが考案した「ペンローズ・タイル」を超える“幾何学上の大発見”について、ビジュアル重視でやさしく詳しく解説した『ペンローズの幾何学』が刊行され、たちまち大増刷と大きな反響を得ています。 パズル感覚で楽しむことができ、しかも奥深い「平面幾何」の世界を探訪してみましょう。 「フレーム」とはなんだろう前回の記事でご紹介した「テセレーション」を作る際に重宝されるのが、「フレーム」という考え方です。 たとえば、ここまでに紹介した正方形のフレームとして使われたのは、よく窓枠の絵などで見かけるように、「田の字」を並べたよ