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『文學界』の検索結果1 - 40 件 / 46件

  • 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

    第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ

      文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
    • 第128回文學界新人賞受賞作 市川沙央「ハンチバック」 |文學界

      第128回文學界新人賞は、応募総数2229篇の中から5篇を最終候補とし、3月6日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考会議が開かれ、市川沙央さんの「ハンチバック」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作の冒頭8000字を公開いたします。 市川沙央(いちかわ・さおう)   1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側弯症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。現在、ライター。 <head> <title>『都内最大級のハプバに潜入したら港区女子と即ハメ3Pできた話(前編)』</title> <div>渋谷駅から徒歩10分。</div> <div>一輪のバラが傾く看板を目印にオレは欲望の城へと辿り着いた。</div> <div>どうも、ライターのミキオです。今回は、ハプニングバーの超有名店「××××

        第128回文學界新人賞受賞作 市川沙央「ハンチバック」 |文學界
      • 【追悼 大江健三郎】蓮實重彥「ある寒い季節に、あなたは戸外で遥か遠くの何かをじっと見すえておられた」|文學界

        一つの時代が終わった、とつくづく思わずにはいられない。子供心にも戦前のこの国を多少とも知っており、「戦後は終った」といわれた1960年代にあなたがその才能を遺憾なく発揮された途方もない世代の終焉である。その時代をともに生きていられたことを、この上なく幸運なことだったといまは自分にいい聞かせることしかできない。わたくしたちは、中国大陸への理不尽な軍事侵攻が活況を呈しはじめたころ、そんな事態はまったくあずかり知らぬまま、侵攻しつつあるこのちっぽけな島国に、みずから責任はとりがたいかたちで生をうけた。早生まれのあなたとわたくしとは、年齢では一歳違う。学年で言うと二年の差があるが、ほぼ同時代人といってよかろうかと思う。 とはいえ、あなたが四国の鬱蒼とした森に囲まれた山岳地帯で過ごされたほぼ同時の幼少年期の体験のあれこれは、あなたの作品をいくら仔細に読んでみても、東京生まれのわたくしには、まるで異国

          【追悼 大江健三郎】蓮實重彥「ある寒い季節に、あなたは戸外で遥か遠くの何かをじっと見すえておられた」|文學界
        • ミックス・テープ 新連載 第1回 タレントDJ<特別全文公開> 文學界7月号 | DJ松永 | 特集

          「文學界 7月号」(文藝春秋 編) タレントDJ。世間でどれくらい通用する言葉かは分からないけど、芸人やアイドル、モデルといった芸能活動を営む傍ら、副業的にDJ活動を始めた芸能人のことを勝手にそう呼んでいる。数年前まで、俺はそのタレントDJのことが好きになれなかった。 彼らが出演するようなパーティーは、VIP ROOMがあったり高いお酒が振舞われたりするような、華やかでラグジュアリーなクラブで行われることが多い。そんな場所にゲストDJとしてブッキングされていることがほとんどだ。 しかし、実際にそのタレントDJ達が、それほどの舞台にゲストDJとして出演出来る程の腕前なのかというと、そんなことはほぼない。DJ以外で得た知名度や肩書きを抜きにしてしまったら、同じ舞台に同じ条件で立つのは不可能だと思う。ゲストDJとしてメインタイムにプレイしてるのにもかかわらず、その日に出演する横並びのDJと比べて

            ミックス・テープ 新連載 第1回 タレントDJ<特別全文公開> 文學界7月号 | DJ松永 | 特集
          • 『文學界』3月号、新人小説月評に腹が立ったという話|樋口恭介|note

            『文學界』3月号、新人小説月評で、『文藝』春号に掲載された「盤古」が取り上げられていた。それを読んで、評者にとても強い不信感をいだいた。 「盤古」は、人間の神経系が、微生物を介して神経伝達物質への作用を伴う言語にハックされ寄生されるという話で、作中直接そう書いているのになぜだかそうは読まれていない。 古谷利裕・小林久美子両氏ともに、書かれたことをそのまま読まず、「自分の理想の小説」という主観的なものさしをあてがいながら感想を書いているようで、指摘内容が非常に恣意的だと思った。これはプロの仕事ではないと思った。 二人の指摘内容およびそれへの反論を、以下、備忘も兼ねて記載しておく。 まずは古谷利裕氏の評から。 ■古谷利裕の評(全文引用) 樋口恭介「盤古」(藝)。あらゆる個別性(例えば暴力の個別性、僕のエミリーへの暴力と、国家による人工洪水=大量虐殺の質の違い、等)が、「言語」の一元性へと調和的

              『文學界』3月号、新人小説月評に腹が立ったという話|樋口恭介|note
            • 群れず集まる<特別全文公開> 文學界7月号 | 田中 和将 | 特集

              「文學界 7月号」(文藝春秋 編) 令和二年四月、今年の春はいやに肌寒く感じていたが、ようやくこの季節らしい日差しが降り注ぐようになった。伸び放題になってきた木をそろそろ手入れしなければと思っていたある朝に雨戸を開けると、ほんの二尺ほどの近さで鳥と目が合った。猫の額ほどの庭、よく見るとオリーブの木に鳩が巣を拵えている。ちょうど掃き出し窓に立った私の目の高さである。これは困った。たくさん集まってきて糞を落とされたりしてはたまったものではない。そうなると近隣にも迷惑がかかるであろうし、追い出すべきか否かと悩んでいたが、既に卵を温めている様子である。最早追い出しにくいではないか。 調べてみたところ、そこらの公園などで群れているドバトではなく、キジバトのようである。たしかに公園のものより少し細身で色柄も違う。きりっとしていてどことなく野鳥の趣である。キジバトは群れず、単独、或いはつがいで行動すると

                群れず集まる<特別全文公開> 文學界7月号 | 田中 和将 | 特集
              • 文學界 on Twitter: "【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして"

                【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして

                  文學界 on Twitter: "【文學界10月号】木村友祐「天空の絵描きたち」は、ビルのガラス清掃の会社に勤める男女の熱い群像劇。「海猫ツリーハウス」「イサの氾濫」の新鋭が、実際にこの仕事に一年半従事した体験を結実させた感動作です。そして"
                • 『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版

                  過去作読み放題。前衛的にして終末的な文学とその周辺の批評を毎月4本前後アップしています。文学に限らず批評・創作に関心のある稀有な皆さま、毎…

                    『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版
                  • 追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥|文學界

                    追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥 ゴダールという名前を耳にして反射的に記憶に甦ってくるのは、三つの断片的な光景である。まず、1962年初冬にパリについてあまり時間のたっていない冬の夕方、サン・ミッシェル大通りとサン・ジェルマン大通りが交差するあたりのちっぽけな小屋で『カラビニエ』(1963)を見たときの寂れた光景は、とうてい忘れることができない。まばらな客席を見まわしながら、『勝手にしやがれ』(1960)で観客を魅了した監督の新作が決定的に無視され、あまつさえ軽蔑さえされていることが腹立たしくてならず、これほど素晴らしい作品に人が集まらない低俗な「文化都市」パリを心から軽蔑した。直後に、この作品の観客動員数が、フランス全土で1800人たらずでしかなかったことを知り、その一人が自分だったことを理由もな

                      追悼 ジャン=リュック・ゴダール『映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した』蓮實重彥|文學界
                    • 市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界

                      「ハンチバック」で鮮烈なデビューを飾った市川氏と、同氏が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井氏による、社会の「健常者優位主義マチズモ」をめぐる対話。 プロフィール荒井裕樹 あらい・ゆうき●1980年生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。著書に『差別されてる自覚はあるか――横田弘と青い芝の会「行動綱領」』『障害者差別を問いなおす』『まとまらない言葉を生きる』『凜として灯る』等。 市川沙央 いちかわ・さおう●1979年生まれ。早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。筋疾患先天性ミオパチーによる症候性側彎症および人工呼吸器使用・電動車椅子当事者。今年、「ハンチバック」で文學界新人賞受賞。 市川沙央→荒井裕樹荒井裕樹さま この度は、往復書簡の申し込みにお応えくださったこと、心から感謝いたします。市川沙央と申します。『ハンチバック

                        市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」|文學界
                      • あとーす on Twitter: "小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9"

                        小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9

                          あとーす on Twitter: "小説を書いている人類全員に読んでほしい、金原ひとみさんの言葉 ①第47回すばる文学賞 ②第128回文學界新人賞 ③第55回新潮新人賞 ← NEW! https://t.co/smrHJ36zA9"
                        • 対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 | インタビュー・対談

                          2021.10.26インタビュー・対談 対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 出典 : #文學界 ジャンル : #ノンフィクション 150人の声を集めた『東京の生活史』が刊行された。無名の人々が語る人生を記録する「生活史」はなぜ面白いのか? 編著者と「デイリーポータルZ」編集長がその謎を語り合った。 「文學界 11月号」(文藝春秋 編) ■作らない、ただ聞く 林 聞き手として参加しておいて言うのも何ですが、すげえデカい本が送られてきてびっくりしました。 岸 『東京の生活史』(筑摩書房)って、面白い本で、厚ければ厚いほどちっぽけになるんです。ひとりの人に二、三時間話を聞けば、五、六万字にはなるけど、一人一万字までにしてもらって、一五〇人で二段組み一二〇〇ページを超える厚さになった。でも、東京の昼間人口は一五〇〇万人ですから、全員の話を聞こうと思った

                            対談 岸政彦×林雄司 聞いたそのままが面白い――いまなぜ生活史か 文學界11月号 | インタビュー・対談
                          • 『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック

                            又吉直樹『火花』(2015年)、村田沙耶香『コンビニ人間』(2016年)という芥川賞受賞作を担当したことで知られる浅井茉莉子が、2023年7月に『文學界』編集長に就任した。『「AV」女優の社会学』(2013年)で注目された鈴木涼美に小説の執筆を依頼したのも、浅井である。鈴木の2作(『ギフテッド』2022年、『グレイスレス』2023年)は、芥川賞候補作となった。他分野からの積極的な起用で純文学の世界に新風を吹きこんできた編集者は、老舗文芸誌をどう舵取りしようとしているのだろうか。(円堂都司昭/2月2日取材・構成) 『文學界 2024年5月号』 ――編集者という仕事を意識し始めたのは、早かったそうですね。 浅井:本を作る人になりたいとは10代の頃から思っていました。学校に行くのは嫌だけど、本屋ならいくらでもいれたし、親も本なら買ってくれたので、就職する時も自然と出版社に行きたいと思いました。大

                              『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック
                            • 蓮實重彦・青山真治・阿部和重「映画三狂人、アメリカ映画を大いに語る」 (文學界2015年5月号掲載)|文學界

                              映画監督・小説家の青山真治さんが3月21日、逝去されました。文學界にたびたび登場していただき、会うたびにともに楽しい時間を過ごした青山さんがいなくなってしまった淋しさは、はかりしれません。 哀悼の意をこめて、2015年の映画特集号の鼎談を、ご遺族、蓮實さん、阿部さんのご了承をいただいてここに全文掲載します。 (写真・山元茂樹) 米軍の英雄を描く反動的な映画か、PTSDを扱う反戦映画か? クリント・イーストウッド監督の問題作「アメリカン・スナイパー」の「とらえどころのなさ」から映画が今日直面する困難をあぶり出し、アメリカ映画最新作を縦横に語り合う充実の百五十分。 ■「幽霊」の撮った映画 青山 この三人で集まるのは、クリント・イーストウッド監督が自ら主演した最後の作品「グラン・トリノ」(二〇〇八)についての座談会(文學界二〇〇九年五月号)以来、六年ぶりですね。そのイーストウッドの最新作「アメリ

                                蓮實重彦・青山真治・阿部和重「映画三狂人、アメリカ映画を大いに語る」 (文學界2015年5月号掲載)|文學界
                              • 『文學界』編集部に贈る言葉

                                担当していた「新人小説月評」の末尾が削除されるという事件を経て、2月8日、『文學界』編集長から「最低限必要な寄稿者と編集部との信頼関係が失われた」という理由で月評からの降板が命じられた。とりあえず、担当編集者と決して多くないだろう拙評読者に感謝したい。 私が執筆できたのは2月号と3月号の計2回。最初の話では一年間=12回分を依頼されていたため、いささか不本意な退場となった。改めて確認するまでもなく、私は私の主張がいまなお正しいと思い、『文學界』編集部は明確に道義に反していると思う。とはいえ、人の愚かさには際限がなく、たんに様々なことを間違えるだけでなく、間違いを間違いと認知できない二重の間違いすら犯しがちなことを考えれば、あまりに自己を過信するのも危険なことだろう。 というわけで、以下、私に決定的な落ち度があったとしても通用可能なメッセージを『文學界』編集部に贈りたい。道は二つに分岐する。

                                  『文學界』編集部に贈る言葉
                                • “元KOHH”こと千葉雄喜、文芸誌『文學界』でエッセイ連載開始

                                  ヒップホップアーティストのKOHHとして活動していた千葉雄喜さんが、文芸誌『文學界』で「千葉雄喜の雑談」と題したエッセイ連載を開始することが明らかとなった。 掲載されるのは、12月7日(木)に発売される『文學界』1月号となる。 【リニューアルしました✨】12/7発売📷文學界1月号の表紙と目次です。又吉直樹さん、村田沙耶香さんの創作に、東畑開人さん、千葉雄喜さん、ビブリオ・オープンダイアローグ、と新連載が3本!金原ひとみさん×渡辺ペコさんの対談も。今月号からデザインはREFLECTAさん、表紙画は下山健太郎さんです。 pic.twitter.com/C6JXIstpZO — 文學界 (@Bungakukai) December 5, 2023 『文學界』が公開した目次では「KOHHを引退して二年。いま、千葉雄喜が考えていること、していること」と記載。 同編集部によれば、第1回は、引退後の音

                                    “元KOHH”こと千葉雄喜、文芸誌『文學界』でエッセイ連載開始
                                  • 「文學界」編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 「文芸誌は絶えず変わっていく文学の最前線」

                                    文藝春秋が発行する純文学の文芸誌「文學界」は、2021年2月号で創刊一〇〇〇号を迎えた。後に芥川賞を受賞した又吉直樹『火花』を掲載した2015年2月号が初の増刷となって以後、最近では「JAZZ×文学」特集の2020年11月号、哲学者の國分功一郎とお笑い芸人の若林正恭(オードリー)の対談を掲載した最新の2021年3月号などが増刷となるなど、たびたび注目を浴びている。また、名物コーナーといえる新人小説月評は、率直な寸評が書かれることで知られ、最近も話題になっている。2019年7月より編集長を務める丹羽健介氏に同誌について聞いた。(2月10日収録/円堂都司昭) “あらゆるものの中に文学がある”という教え ――文藝春秋に入社されたのは1994年。最初から出版社志望だったんですか。 丹羽:漠然とマスコミ志望でしたが、本が一番好きだったので。音楽も好きでしたからレコード会社も考えなくはなかったのですが

                                      「文學界」編集長・丹羽健介が語る、実験場としての雑誌 「文芸誌は絶えず変わっていく文学の最前線」
                                    • どうそく on Twitter: "↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l"

                                      ↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l

                                        どうそく on Twitter: "↓「文學界」のお笑い批評特集で私的に一番刺さったの。今年のKOCに関して出た「異質な他者と豊かな関係を築く」という評を、西村紗知氏が「本当にそれらが”異質な他者”の表象なら、そもそもTVのゴールデンに流れるはずがない。それは程よく… https://t.co/3dGmQ2AH7l"
                                      • 文學界新人賞の選考委員、金原ひとみさんの言葉が最高「この気軽さがコンテンツを盛り上げるのかも」→選考委員の言葉のバランスも素敵…

                                        さかたん @sakae810 部屋にいるのがすき。宇多田ヒカルがすき。ノーランがすき。SCLLもすき。魚喃キリコもすき。川上弘美もすき。コトリンゴもすき。島田雅彦や奥泉光や大江健三郎がとてもすきだった。文学理論がすき。ジェラール・ジュネットを愛してる。水川あさみになりたかった。前のアカウントは凍結されました。株はお仕事。生活リズムがみだれがちです。 https://t.co/w6Hm26Bb1K リンク Wikipedia 金原ひとみ 金原ひとみ(かねはら ひとみ、1983年8月8日 - )は、日本の小説家。 父は児童文学研究家・翻訳家・法政大学社会学部教授の金原瑞人。 母方の祖父母はともに千葉県大多喜町の歌人であり、祖父の短歌は国語教科書に掲載されたことがある。 3 users

                                          文學界新人賞の選考委員、金原ひとみさんの言葉が最高「この気軽さがコンテンツを盛り上げるのかも」→選考委員の言葉のバランスも素敵…
                                        • 『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(最終回)|文学+WEB版

                                          過去作読み放題。前衛的にして終末的な文学とその周辺の批評を毎月4本前後アップしています。文学に限らず批評・創作に関心のある稀有な皆さま、毎…

                                            『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(最終回)|文学+WEB版
                                          • 『文學界』の「削除」の件について|矢野利裕

                                            在野研究者の荒木優太氏が、『文學界』の新人小説月評の担当を任期途中で辞めることとなったようです。岸政彦氏の作品に対する評言に変更を求めた編集部と荒木氏双方の意見が折り合わなかったすえ、荒木氏が「辞めさせられた」(荒木)とのことです。経緯や荒木氏の考えについては、以下の文章にまとまっています。さまざまな点において、たいへん重要な問題提起になっています。 話題性のあるトピックをツイッターで触れるのは好きではないのでここまで静観していましたが、《新人小説月評を担当したことがある》という意味では、自分にも関わることだと思い、どこかのタイミングで思ったことを書こうと考えました。ということで。 まず、発端となった荒木氏のツイートの内容が「勝手に削除されました」というものだったので驚きました。しかしこれは、《荒木氏に相談なく削除した》という意味ではないようです。いちおう荒木氏と編集部のあいだで事前のやり

                                              『文學界』の「削除」の件について|矢野利裕
                                            • "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆

                                              僕は”ジャズに言葉は不要なのか?”というテーマの評論を書きましたが、依頼されたお題が評論ではなかったら書けるなと思っていたアイデアがあるので、ここで紹介しておきます。 それは "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド です。 ジャズの新作を山ほど聴いていると定期的に文学や詩、本からのインスピレーションを形にしたとアーティストが語っているジャズ作品に出会います。普段は「そういうの意外とあるのね」と心の中で思うだけですが、せっかく出せるきっかけになる特集を文芸誌がやったのここにまとめておきます。 ■ナオミ・クラインなど ⇒ ブライアン・リンチ・ビッグ・バンド - The Omni​-​American Book Club: My Journey Through Literature In MusicNY屈指のトランぺッターで、ラテンジャズやビッグバンドにも精通する名手としてその筋でも知られる

                                                "現代ジャズ×文学"のためのディスクガイド for 文學界"JAZZ×文学"|柳樂光隆
                                              • 【特集 作家とギター】岸政彦|ギターは個人に寄り添ってくれる、どこか寂しいもの|文學界

                                                ①ホアン・エルナンデスConcierto S スペインはヴァレンシアの工房で少数の職人により製作されているホアン・エルナンデス。 ボディトップは松単板、サイドとバックはローズウッド単板。 弦長650mm、 ナット幅は通常のクラシックギターよりやや細い50mmを採用。 僕は一九八七年に関西大学に入学して、八八年に軽音サークルに入ったんですが、サークルの縦型社会に嫌気がさしてすぐに辞めて、辞めた仲間と一緒にジャズ研究会を立ち上げました。そこで僕が弾いていたのはウッドベースで、大学二回生の頃にはベースでいわゆる「バイショウ」=ギャラをもらう演奏の仕事をするようになっていた。当時はバブルだったので、週三回ぐらいベースを弾くと月収十万円ぐらいになったんです。大学四回生になって、このまま音楽を仕事にするかどうかかなり迷ったんですが、やっぱり高校の頃からやりたかった社会学の研究に進もうと決めました。僕、

                                                  【特集 作家とギター】岸政彦|ギターは個人に寄り添ってくれる、どこか寂しいもの|文學界
                                                • さかたん on Twitter: "文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV"

                                                  文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV

                                                    さかたん on Twitter: "文學界新人賞の選考委員からの言葉、金原ひとみだけ最高だな。 https://t.co/iUoF2Y7BUV"
                                                  • BRUTUS "JAZZ is POP!"(と文學界)のこと|柳樂光隆

                                                    新譜のディスク・レビューのような感じの音楽に関するテキストが読めます。最低週1本くらいのペースで更新していけたらと思っています。noteにインタビューを沢山公開した月は更新少ないかもなので、おおめに見てもらえるとうれしいです。内容はたぶんジャズ多め。

                                                      BRUTUS "JAZZ is POP!"(と文學界)のこと|柳樂光隆
                                                    • 【鼎談】円城塔✕千葉雅也✕山本貴光|GPTと人間の欲望の形|文學界

                                                      ChatGPTなどLLM(大規模言語モデル)は われわれの思考をどのように変えうるか。 かねてよりその可能性についてそれぞれの仕方で思索を深めてきた三氏が 記号接地問題から精神分析、文学までを縦横に語る。 ◆プロフィール円城塔(えんじょう・とう) 1972年生まれ。作家。著書『Self-Reference ENGINE』『道化師の蝶』『エピローグ』『プロローグ』『文字渦』『ゴジラS・P〈シンギュラポイント〉』等。 千葉雅也(ちば・まさや) 1978年生まれ。作家・立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『現代思想入門』『エレクトリック』等。 山本貴光(やまもと・たかみつ) 1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書『文体の科学』『「百学連環」を読む』『記憶のデザイン』等。 ■ジェネレー

                                                        【鼎談】円城塔✕千葉雅也✕山本貴光|GPTと人間の欲望の形|文學界
                                                      • 文學界新人賞は文芸誌好みのテーマを取り揃えてみせた逸品 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

                                                        『文學界 5月号』(文藝春秋) 文學界新人賞受賞作の年森瑛「N/A」(文學界5月号)が話題だ。 6名の選考委員(金原ひとみ・長嶋有・村田沙耶香・中村文則・青山七恵・東浩紀)が全員一致で推したという触れ込みは、出来の悪いキャッチコピーみたいだが、近年の同賞が低調で苦り切った選評が並ぶのが常態化していたことを踏まえると、本当にちょっとした文芸的事件なのだ。 主人公は高校生のまどか。彼女は生理を止めるために拒食し、教育実習生としてやってきた同性愛者の美人と付き合っている。生理を止めるのは、女性性への抵抗や嫌悪ではなく、単純に「股から血が出るのが嫌」だからだ。同性愛者と付き合っているがLGBTQではない。まどかはただ自分でありたいだけなのに、一面からカテゴライズを押し付け、気遣いのふりで規格化した「正しい」言葉を垂れ流す他人や社会の想像力の欠如に苛立っているのだ。 巧いのは、まどかの苛立ちが、現代

                                                          文學界新人賞は文芸誌好みのテーマを取り揃えてみせた逸品 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
                                                        • <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #1 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ | インタビュー・対談

                                                          2019.09.24インタビュー・対談 <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #1 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ 出典 : #文學界 『シンセミア』連載開始から二十年、『ピストルズ』刊行から九年。 神町(じんまち)トリロジーの完結篇にして、数々の謎が仕掛けられたエンターテインメント巨篇『Orga(ni)sm[オーガ(ニ)ズム]』がついにヴェールを脱ぐ。 二〇一四年、日本の首都となった神町を舞台に展開する、作家「阿部和重」とその息子・映記(えいき)が巻き込まれたCIAと菖蒲(あやめ)家の対立、そして日米関係の行方は――。 私小説/メタフィクション/現代文学がアップデートされる瞬間を目撃せよ! 『オーガ(ニ)ズム』(阿部和重 著) 不可視のものに手が届く感覚 ――神町トリロジーの第三作目となる『Orga(ni)sm[オー

                                                            <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #1 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ | インタビュー・対談
                                                          • 文學界6月号が豪華すぎる件について - 日々の栞

                                                            文學界2023年6月号(創作 乗代雄介「それは誠」 九段理江「しをかくうま」 文藝春秋 Amazon いつもの恒例行事として5大文芸誌の内容を見ていたのだが、文學界の6月号のラインナップがとても豪華だったので紹介したい。 注目したいのは、乗代雄介「それは誠」、九段理江「しをかくうま」だ。 乗代雄介と九段理江ともに芥川賞候補になっている注目の若手作家だ。 乗代雄介は「旅する練習」や「本物の読書家」といった作品を出版している。 今回文学界で発表した「それは誠」は下記の内容であるようだ。 地方の高校生・佐田は修学旅行で訪れた東京で同級生とある冒険に挑む。青春のきらめきを描く、著者の集大成 高校生たちの冒険ということで、前作の「皆のあらばしり」がおもい出される。 この作品は芥川賞候補の最有力作品になりそうだ。 九段理江「しをかくうま」も内容が気になる。 乗れ。声はどこからともなく聞こえた。乗れ。過

                                                              文學界6月号が豪華すぎる件について - 日々の栞
                                                            • 荒木優太 on Twitter: "【訂正のお願い】今日発売の『文學界』3月号に寄稿した新人小説月評の末尾が編集部によって勝手に削除されました(左:本誌、右:最終ゲラ)。消された「岸政彦『大阪の西は全部海』(新潮)に関しては、そういうのは川上未映子に任せておけばいい… https://t.co/aeKGRemySw"

                                                              【訂正のお願い】今日発売の『文學界』3月号に寄稿した新人小説月評の末尾が編集部によって勝手に削除されました(左:本誌、右:最終ゲラ)。消された「岸政彦『大阪の西は全部海』(新潮)に関しては、そういうのは川上未映子に任せておけばいい… https://t.co/aeKGRemySw

                                                                荒木優太 on Twitter: "【訂正のお願い】今日発売の『文學界』3月号に寄稿した新人小説月評の末尾が編集部によって勝手に削除されました(左:本誌、右:最終ゲラ)。消された「岸政彦『大阪の西は全部海』(新潮)に関しては、そういうのは川上未映子に任せておけばいい… https://t.co/aeKGRemySw"
                                                              • 坂口恭平ロングインタビュー前編「幸福を、作物のように、手でもぎとることができるものとして提示したい」 文學界10月号『土になる』刊行記念インタビュー | 「文學界」編集部 | インタビュー・対談

                                                                2021.09.10インタビュー・対談 坂口恭平ロングインタビュー前編「幸福を、作物のように、手でもぎとることができるものとして提示したい」 「文學界」編集部 文學界10月号『土になる』刊行記念インタビュー 出典 : #文學界 ジャンル : #随筆・エッセイ 現代版『森の生活』(ヘンリー・ソロー)というべき著書『土になる』が刊行される。作家、建築家、画家、音楽家など数多くの顔を持つ坂口恭平の活動すべてに通底する思想とは。 絶対に揺るがないものが失われつつあるコロナ禍で、「土」について語るということ。 ロングインタビューの前編です。 坂口恭平インタビュー後編「土、ドゥルーズ、石牟礼道子」はこちら 聞き手●九龍ジョー 構成●辻本力 撮影●松本輝一 さかぐち・きょうへい●1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。『苦しい時は電話して』『Pastel』『お金の学校』『躁鬱大学』など

                                                                  坂口恭平ロングインタビュー前編「幸福を、作物のように、手でもぎとることができるものとして提示したい」 文學界10月号『土になる』刊行記念インタビュー | 「文學界」編集部 | インタビュー・対談
                                                                • 追悼 宮沢章夫 『戯曲ではない。台本があった。手書きなのであった。』 松尾スズキ|文學界

                                                                  宮沢さんは、出会った頃、ノートに、とてもかわいい手書きの文字で、台本を書いていた。 「僕の字は、いしいひさいちの字とまったく同じなんだ」 と、自嘲と自慢が微妙に入り混じった感じで、宮沢さんはおっしゃっていた。そう、四コマ漫画に添えられている字っぽいのである。 とっておけばよかった。ひしひしとそう思う。あの手書きの台本。 劇作家である宮沢さんの作品を「台本」と書くには訳がある。 宮沢さんといえば、わたしにとって「コントの人」だった。 初めて『ラジカル・ガジベリビンバ・システム』を見たのは、上京してすぐの頃だった。自分の大好きなシティボーイズや竹中直人さんら、先鋭的な笑いをやるパフォーマーの方々がつどって長めのコントをやる、という漠然とした情報のみでラフォーレ原宿まで観に行ったのだが、じんじょうでない衝撃をうけた。明らかにコントの形でスタートするのだが、短いコントが終わる寸前に、別のコントが始

                                                                    追悼 宮沢章夫 『戯曲ではない。台本があった。手書きなのであった。』 松尾スズキ|文學界
                                                                  • 【本】村上春樹『街と、その不確かな壁』~新作長編小説『街とその不確かな壁』との関連が予想される1980年に『文學界』に掲載された単行本未収録の幻の中編小説~ - ヒロの本棚

                                                                    1、作品の概要 『街と、その不確かな壁』は、1980年に『文學界』9月号に掲載された中編小説。 『1973年のピンボール』のあとに書かれた。 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の習作のような作品。 単行本などには未収録の作品で、村上春樹自身が「あれは失敗」と語っている。 2023年4月13日刊行の新作長編小説のタイトルが『街と不確かな壁』で「、」がひとつ抜かれたものになっている。 2、あらすじ 18歳だった「僕」は、大好きだった「君」から、その街の話を聞く。 「僕」は「君」が死んだあとに、影を捨てて予言者として街を訪れる。 その街は壁に囲まれて、影=暗い夢を捨ててひっそりと暮らしている人々と金色の獣の街だった。 図書館の受付をしている「君」のもとで、予言者として古い夢を読む仕事を始める「僕」だったが・・・。 3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ 単行本未収録の『街と、

                                                                      【本】村上春樹『街と、その不確かな壁』~新作長編小説『街とその不確かな壁』との関連が予想される1980年に『文學界』に掲載された単行本未収録の幻の中編小説~ - ヒロの本棚
                                                                    • 『文學界』編集部による原稿の一部削除をめぐる荒木優太氏、岸政彦氏、川上未映子氏らのツイートまとめ

                                                                      文學界 @Bungakukai 月刊文芸誌「文學界」の公式アカウントです。 文学フリマ東京38 第一展示場A-33/34 📷Instagram @bungakukai 📒note https://t.co/YYDlruN5f8 🦋Bluesky @bungakukai.bunshun.jp🧵 Threads @bungakukai https://t.co/xqP2erLUpC 文學界 @Bungakukai 2/5発売、文學界3月号の書影と内容が公開されました。【創作】李琴峰さん「彼岸花が咲く島」260枚、【対談】國分功一郎さん×若林正恭さん/いとうせいこうさん×九龍ジョーさん、新芥川賞作家・宇佐見りんさんの特別エッセイ(続く) amazon.co.jp/dp/B08TZ7DJKN/… @amazonJPより 2021-02-02 13:56:49

                                                                        『文學界』編集部による原稿の一部削除をめぐる荒木優太氏、岸政彦氏、川上未映子氏らのツイートまとめ
                                                                      • 対談 いとうせいこう×九龍ジョー「すべての藝能野郎ども」 文學界3月号 | インタビュー・対談

                                                                        「文學界 3月号」(文藝春秋 編) ■わけの分からないままでいい いとう これまで幾度も消滅の危機に晒されながらも伝統芸能はしぶとく生き残ってきた、という話を前編(一月号)ではしましたよね。そうしたサヴァイヴという観点から、まず、能の話をしたいです。能は明治以降、重厚な芸術というイメージでカムバックしてきている。でも、下掛宝生流能楽師の安田登さんの説によれば、江戸初期にはもうちょっとスピード感のある表現だったと思われる、と。能は、当時、一晩中やったりしたでしょう。一晩の時間は今も昔も変わらないわけだから、その晩に何の演目をやったのかという資料に当たれば自ずと、演目あたりの上演時間もだいたいわかるわけです。 九龍 そこから逆算していけば、今みたいにゆっくりやっているわけがない、と。 いとう そうです。今よりも、もうちょっとテンポが早かった。つまり、コンパクトで見やすかったわけですよね。でも、

                                                                          対談 いとうせいこう×九龍ジョー「すべての藝能野郎ども」 文學界3月号 | インタビュー・対談
                                                                        • 『文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日』へのコメント

                                                                          学び 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

                                                                            『文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日』へのコメント
                                                                          • <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #2 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ | インタビュー・対談

                                                                            2019.09.17インタビュー・対談 <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #2 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ 出典 : #文學界 『シンセミア』連載開始から二十年、『ピストルズ』刊行から九年。 神町(じんまち)トリロジーの完結篇にして、数々の謎が仕掛けられたエンターテインメント巨篇『Orga(ni)sm[オーガ(ニ)ズム]』がついにヴェールを脱ぐ。 二〇一四年、日本の首都となった神町を舞台に展開する、作家「阿部和重」とその息子・映記(えいき)が巻き込まれたCIAと菖蒲(あやめ)家の対立、そして日米関係の行方は――。 私小説/メタフィクション/現代文学がアップデートされる瞬間を目撃せよ! <<#1よりつづく 『オーガ(ニ)ズム』(阿部和重 著) 東日本大震災をどう語るか ――どの時点でどこまで設定を考えていたのかを

                                                                              <阿部和重 ロング・インタビュー> アメリカ・天皇・日本 聞き手=佐々木敦 #2 文學界10月号 特集 阿部和重『Orga(ni)sm』を体験せよ | インタビュー・対談
                                                                            • 「文學界」JAZZ×文学特集は、全ジャズファン、ハルキスト、ツツイスト必読の永久保存版だっ! - 餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

                                                                              豪華絢爛。 文學界 (2020年11月号) (日本語) 雑誌 – 2020/10/7 文学とジャズは、大きな関わりを持っているけれど、かつて、ここまで深くジャズを取り下げた文芸誌はなかった。 まさに、渾身のジャズ特集だ。 特に、ハルキスト*1、ツツイスト*2にとっては一生の宝物になると思う。 今号の巻頭を飾るのは、19ページにも及ぶ、村上春樹先生のロングインタビュー。 小説、翻訳、エッセイなど、創作活動全てにおいて、ジャズと深い関わりを続けてきた、村上春樹先生。 その先生が、「個人的に一番思い入れがある」テナー・サックス奏者スタン・ゲッツとジャズの魅力について、思う存分語り尽くしている。 続いて誌面は、まさに《フリージャズ小説》と言える、筒井康隆先生の「ダンシングオールナイト」へ。 いやぁ、この小説が面白くて面白くて、声を出して笑った。 筒井先生自身のジャズ遍歴をなぞるように進み、ラストは

                                                                                「文學界」JAZZ×文学特集は、全ジャズファン、ハルキスト、ツツイスト必読の永久保存版だっ! - 餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?
                                                                              • 森田知事が青春のシンボルだったころ 〜「文學界」昭和60年11月号 - ことばを食する

                                                                                お世辞にも几帳面とは言えない性格だから、本の整理がつかなくなって、ずいぶんになります。だからある本を探していたら、書架の奥から雑誌「文學界」昭和60(1985)年11月号が突然出てきても、なんら不思議はありません。 不思議なのは、なぜこの年のこの文芸誌があるのか、ということです。 昔から文学系の月刊誌を買う習慣はありません。であれば、何らかの目的があって買ったはずなのに、表紙を眺めても目次をめくっても、まったく思い出せない。 むしろ裏表紙を占める広告に目が止まってしまい。おお、若き日の千葉県知事さんではありませんか。 「森田健作のわれらコーヒー仲間」というラジオ番組の広告。一度も聴いた記憶はないけれど、書いてある毎月の出演ゲストも懐かしい。 3月の予定は岡田有希子さんだから、自殺(1986年4月)はこの後だったのか。若いみなさんには、単に「?」の世界でしょうけれど。広告主は全日本コーヒー協

                                                                                  森田知事が青春のシンボルだったころ 〜「文學界」昭和60年11月号 - ことばを食する
                                                                                • ジョン・フォード論 終章 フォードを論じ終えぬために 文學界4月号 | 蓮實 重彦 | 特集

                                                                                  「文學界 4月号」(文藝春秋 編) 母親、または女たち フォードにおける母親を論じるにあたって、雌馬の親子の愛情を描いた『香も高きケンタッキー』(Kentucky Pride, 1925)はともかくとしても、いずれも典型的な母親が主題となっている『マザー・マクリー』(Mother Machree, 1928)や『四人の息子』(Four Sons, 1928)、さらには『戦争と母性』(Pilgrimage, 1933)にさえ触れようとしていないのだから、ブライアン・スピトルズの『ジョン・フォード』(Brian Spittles, John Ford, Pearson Education Limited, 2002)という研究書は、とても精緻な論述による書物とはいえまい。もちろん、そこにはいくばくかの正しい論述も含まれてはおり、ときには重要な事態さえ指摘されている。例えば、その書物の終章にあた

                                                                                    ジョン・フォード論 終章 フォードを論じ終えぬために 文學界4月号 | 蓮實 重彦 | 特集