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磯野真穂の検索結果1 - 20 件 / 20件

  • 在野研究者として生きるということーお金についての真面目な話 | 磯野真穂ブログ

    本日のポストでは、あからさまには聞いてこないが、皆随分関心があるんだろうな、と感じるお金のことについて書いてみたい。 わかりやすくいうと、私がこの4年間、どのようにお金をやりくりしたのか、ということ。依頼された仕事の報酬について、どんなことを考えてきたかということ。 在野研究者を決意したときに立てた目標 前任校の契約が切れ、在野でやっていこうと考えたとき、私は次のような目標を立てた。 「研究者以外の仕事をせず、これまでと同じだけ稼ぐ」 (とはいえ、前任校で得ていた年収は、話すとびっくりされるほど低かったことは添えておきたい。) 別の仕事を持ちながら、在野の研究者として活動する人は何人もいる。家庭の状況などで、稼ぐことをそんなに考えなくていい人もいる。まず言っておきたいのは、私の目標は、そういう人たちのやり方の否定の上には立っていないということだ。ここは強調しておきたい。 その上で、であるが

      在野研究者として生きるということーお金についての真面目な話 | 磯野真穂ブログ
    • なぜ、「痩せなきゃ」に縛られてしまうのか|人類学者・磯野真穂

      時に私たちを縛ってしまう“しなきゃ”という気持ち。その背景について考えるインタビュー企画「“しなきゃ”はこうして生まれる」、今回は「痩せなきゃ」と考えてしまう心理の裏側を、人類学者の磯野真穂さんに教えてもらいました。 美容や健康のためにダイエットをすることは、否定されることではありません。しかし「痩せなきゃ」という気持ちが加速すると、過度なプレッシャーから心身のバランスを崩してしまうケースもあります。 拒食や過食に悩む人たちへの取材や「痩せ願望」にまつわる研究を通じ、人々の「痩せなきゃ」という願望に向き合っている磯野さん。今回は現代社会にまん延する「痩せ願望」についてお話を伺いました。 「自己管理」と「自分らしさ」の先に生まれた「痩せ願望」 ──磯野さんはこれまで「痩せなきゃ」という思いにとらわれてしまう多くの人たちに、研究を通じて向き合われてきたと思います。現代社会がこれほど「痩せている

        なぜ、「痩せなきゃ」に縛られてしまうのか|人類学者・磯野真穂
      • 新型コロナで変わる同僚や家族との距離 人類学者・磯野真穂さんと「他者との向き合い方」を考える - りっすん by イーアイデム

        新型コロナウイルス感染症の流行による働き方の変化や外出自粛の動きを受けて、社会全体で“他者との付き合い方”が変わってきています。職場の人や友人たちとの距離は以前より遠く、反対に、同居する家族との距離は近くなったことで、私たちが人間関係で悩むポイントもこれまでとは違ったものになってきました。 ビデオ会議やチャットツールなどを使ったオンラインでのコミュニケーションに慣れない。家族と顔を合わせることにストレスを感じるようになってきた――。そんな方もいるのではないでしょうか。 大きく変化した環境のなかで、同時に変化しつつある“他者との関わり方”にどう向き合っていけばよいか。「予測できない未来を人が他者とともにどう生きるか」を研究している文化人類学者の磯野真穂さんと一緒に考えてみました。 ※取材はリモートで10月下旬に実施しました 画面上で切り取られる部分が“身体”になる 新型コロナの影響で勤務形態

          新型コロナで変わる同僚や家族との距離 人類学者・磯野真穂さんと「他者との向き合い方」を考える - りっすん by イーアイデム
        • 人文知に新しい行き先を | 磯野真穂ブログ

          7月終わりより、働く人のための人類学講座「他者と関わる」を5回連続(オンライン)で始めます。それにあたり、なぜ私がこのような講座を始めるに至ったのかをお話させてください。 ちょっと長いですが大学を出る経緯とも関わっているため、読んでいただければ光栄です。8分ほどで読み終わると思います。 働く現場を持つ人と人類学の相性のよさ 昨年度まで私は、国際医療福祉大学大学院で5年に渡り人類学を教えてきました。その中で一つ気づいたことがあります。 かなり荒っぽく説明するとー 知の行き先に、知を受け取りたい人がいない そう思わせた理由の1つ目は、実はとてもポジティブです。大学院で私が感動したのは、人類学に対する院生の学習意欲の高さと、院生の現場応用力の高さでした。教室で得たことを勝手に自分たちの働く現場に持っていて応用してくれるのです。 私の講義は選択科目でしたから、別に無理して取る必要はありません。にも

            人文知に新しい行き先を | 磯野真穂ブログ
          • 日本人女性のやせすぎは危険レベル…なぜ進んで健康を犠牲にするのか(磯野 真穂) @gendai_biz

            長澤まさみさんがぽっちゃり? 以前一度だけ、やせ願望をテーマにしたテレビに出演したことがある。その際に番組を企画するスタッフが、長澤まさみさんがぽっちゃりかどうかで、男性陣が議論になったと教えてくれた。 私はその議論にショックを受けてしまった。 長澤まさみさんがぽっちゃりなら日本人女性の9割はデブである――。 「女の人は痩せたいかもしれないけど、男はぽっちゃりが好きなんだよ」 文化人類学から現代日本における若い女性のやせすぎを調査してきた私は、男性から幾度となくこのフレーズを聞いてきた。しかしそう確信する男性の皆さんに問いかけたい。 「あなたがぽっちゃりと思っている女性。本当にぽっちゃりですか?」 女性を見て「あの人はぽっちゃりだ」と感じる男性を責めたいわけではない。そうではなく、やせを賞賛する社会が到来してからの四半世紀、日本人が考える「ぽっちゃり」の基準は、どんどん「やせ型」になってお

              日本人女性のやせすぎは危険レベル…なぜ進んで健康を犠牲にするのか(磯野 真穂) @gendai_biz
            • 感染撲滅という正しさが生む村八分 磯野真穂さんの警鐘:朝日新聞デジタル

              「新型コロナウイルスに、絶対に感染してはならない」――。いま、誰もがそう思っている。自分がつらいから、だけではない。周囲の人に感染を広げてしまうかもしれないからだ。だが、医療人類学者の磯野真穂さんは、そんな道徳的な思考が「正しさ」として社会を覆うことに警鐘を鳴らす。どういうことなのか。 磯野真穂さん略歴 〈いその・まほ〉 1976年生まれ。著書に「医療者が語る答えなき世界」「ダイエット幻想」、共著に「急に具合が悪くなる」など。不確実な未来の中での人間の生き方をテーマに、病気の当事者や医療関係者らの聞き取りを続ける。 ――緊急事態宣言が延長されました。私たちが行動を変えたことで、感染拡大は抑制されつつあるようですが、むしろ危機感を抱いていると聞きました。 「新型コロナの感染者数や死者数、予想のグラフを私たちは今、メディアを通じて毎日のように見ています。さらに、専門家は『あなたの無責任な行動が

                感染撲滅という正しさが生む村八分 磯野真穂さんの警鐘:朝日新聞デジタル
              • 「急に具合が悪くなる」磯野真穂さんインタビュー 早世の哲学者・宮野真生子さんと全力投球で交わした末期の日々の言葉|好書好日

                文:篠原諄也 写真:斉藤順子 磯野真穂(いその・まほ)国際医療福祉大学大学院准教授 1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。オレゴン州立大学応用人類学研究科修士課程修了後、2010年、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文化人類学、医療人類学。著書に『なぜふつうに食べられないのか――拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『医療者が語る答えなき世界――「いのちの守り人」の人類学』(ちくま新書)、『ダイエット幻想――やせること、愛されること』(ちくまプリマー新書)などがある。 「急に具合が悪くなる可能性がある」 ――お二人が出会ったきっかけを教えてください。 2018年の9月15日に在野研究者の逆卷しとねさんが福岡で開いている「文芸共和国の会」のシンポジウムに呼ばれたのがきっかけでした。終わってすぐにお客さんとして来ていた宮野さんから「科学研究費(助成事業)の申

                  「急に具合が悪くなる」磯野真穂さんインタビュー 早世の哲学者・宮野真生子さんと全力投球で交わした末期の日々の言葉|好書好日
                • 私たちがコロナ禍に出会い直さねばならない理由 磯野真穂さん連載:朝日新聞デジタル

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                    私たちがコロナ禍に出会い直さねばならない理由 磯野真穂さん連載:朝日新聞デジタル
                  • (インタビュー)社会を覆う「正しさ」 新型コロナ 医療人類学者・磯野真穂さん:朝日新聞デジタル

                    「新型コロナウイルスに、絶対に感染してはならない」――いま、誰もがそう思っている。自分がつらいから、だけではない。周囲の人に感染を広げてしまうかもしれないからだ。だが、医療人類学者の磯野真穂さんは、そんな道徳的な思考が「正しさ」として社会を覆うことに警鐘を鳴らす。どういうことなのか。 ――緊急…

                      (インタビュー)社会を覆う「正しさ」 新型コロナ 医療人類学者・磯野真穂さん:朝日新聞デジタル
                    • コロナなければ幸せだった? 磯野真穂さんと考えるリスクと自己責任

                      8月25日夜に開かれたオンラインイベント「磯野真穂さんと考えるリスクとの向き合い方」。冒頭、磯野さんは「ふだん何を恐れて生きていますか?」と参加者に問いかけました。参加者からは「健康が損なわれること」「満員電車」「病気になって働けなくなること」といった意見が上がりました。この記事はイベントの内容をもとに構成しています。 ――現在の日常で何を恐れて生きているか、「コロナに感染したときに会社に迷惑をかけるのが怖い」という意見が参加者の方から寄せられました。 いま、コロナに感染することを恐れている人は多いと思います。 ですが、コロナウイルスは目に見えません。周りに感染した人がいないという方もいらっしゃるでしょう。それにも関わらずなぜコロナが怖いと思ったのでしょうか? ――記事や映像を通してコロナにかかるとこんなにひどい症状が起きる、後遺症が起きるという情報を知っているからでしょうか。もしくは、自

                        コロナなければ幸せだった? 磯野真穂さんと考えるリスクと自己責任
                      • 世界は数字から逃れられない。でもあなたは逃れることができる──人類学者・磯野真穂さん | サイボウズ式

                        マネジメント 新しいチームのあり方を探求 就活 就活生必見!サイボウズの疑問 ティール組織 会社の「あたりまえ」が変わる 多様性 100人100通りの個性 ワークスタイル 働き方、生き方、もっと自由に 青野慶久 サイボウズ社長の想いと覚悟 キャリア 人生の「積み上げ方」を見直す 複業 複数の「本業」をもつ働き方 人事制度 多様な働き方を支える仕組み マンガ サクッと手軽に読める!

                          世界は数字から逃れられない。でもあなたは逃れることができる──人類学者・磯野真穂さん | サイボウズ式
                        • 「評価」を手放すのに10年。数字に追われる中で気づいたサバイバル術とは?──人類学者・磯野真穂 | サイボウズ式

                          理想の体重に近づくための無理なダイエット、売り上げノルマの達成に向けた過度な労働、適齢期までの結婚を望む大きなプレッシャー。 目標となる「数字」は、モチベーションの源泉となる一方、日々の言動を強制するものでもあります。もしも数字を手放せたら、わたしたちはもっと主体的に生きられるかもしれません。 そんな背景から今回、『ダイエット幻想 ──やせること、愛されること』において、「数字」が持つ影響力について言及している人類学者の磯野真穂さんにインタビューを実施。 前編では、数字が持つ影響力や自分の価値基準をつくる方法などを伺ってきました。 後編では、磯野さんが数字を手放した経験や数字に追われる社会でのサバイバル術、「やらない」などの話題を通して、どうすれば数字とうまく付き合っていけるかを探っていきます。

                            「評価」を手放すのに10年。数字に追われる中で気づいたサバイバル術とは?──人類学者・磯野真穂 | サイボウズ式
                          • 宮野さんのはじめに、宮野さんの最後に|磯野真穂|人類学者

                            文章を生業とする人間が、人生の最後に書く文章とはどんなものだろう。 本の「おわりに」ではなく、「はじめに」が最後に手がけた文章になる研究者はどれだけいるだろう。 多くの方が10便に出る宮野さんの言葉を、彼女が最後に残した言葉として取り上げている。 でも時系列で考えると、彼女が最後に書いたのは10便ではない。彼女が最後に書いたのは、書簡の「はじめに」である。 偶然と運命を通じて、他者と生きる始まりに充ちた世界を愛する (235)書簡10便のこの言葉は感動とともにすでに複数のメディアで取り上げれられているが、他方「はじめに」では、この言葉を実践することの難しさが描かれている。 常に不確定に時間が流れているなかで、誰かと出会ってしまうことの意味、その恐ろしさ。もちろん、そこから逃げることもできる (10)他者と生きる始まりに満ちた世界を愛するとは、出会いがもたらす恐ろしさを引き受け、そこから「逃

                              宮野さんのはじめに、宮野さんの最後に|磯野真穂|人類学者
                            • コロナ禍の日本、途端に「正しさ」が顔を出した 磯野真穂さん連載:朝日新聞デジタル

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                                コロナ禍の日本、途端に「正しさ」が顔を出した 磯野真穂さん連載:朝日新聞デジタル
                              • 『ワクチンの噂』解説(磯野真穂)抜粋ウェブ公開

                                磯野真穂「解説」抜粋をウェブ公開 H・J・ラーソン『ワクチンの噂――どう広まり、なぜいつまでも消えないのか』小田嶋由美子訳 磯野真穂 著者のハイジ・J・ラーソンは、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得した人類学者であり、現在はロンドン大学のSchool of Hygiene & Tropical medicineの教授である。ユニセフやWHOといった国際機関のワクチン関連部門で要職を務め、また2010年には、ワクチンをめぐるグローバルな状況を捉えつつ、それをローカルな視点でも分析することを目指すワクチン信頼プロジェクト(Vaccine Confidence Project)を立ち上げた。 本文および彼女の経歴からわかるように、ラーソンはワクチンの効果に確信を持ち、それを人々に広めることを目指すワクチン推進派の研究者である。しかし彼女の言葉は、反ワクチン派を批判する論客に一般的にみら

                                  『ワクチンの噂』解説(磯野真穂)抜粋ウェブ公開
                                • 磯野真穂オフィシャルサイト | 応用人類学

                                  人がわからない未来を前にどう生きるか、 人類学の魅力を学問の外に開きたい。 ​ 専門領域 文化人類学、医療人類学、応用人類学​ Profile 長野県安曇野市出身。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科を卒業後、トレーナーの資格を取るべく、オレゴン州立大学スポーツ科学部に学士編入するが自然科学のアプローチに違和感を覚え、文化人類学に専攻を変更。同大学大学院にて応用人類学修士号、早稲田大学にて博士(文学)取得。その後、早稲田大学文化構想学部助教、国際医療福祉大学大学院准教授を経て4年間在野の人類学者として活動。2024年より東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。一般社団法人De-Siki理事。応用人類学研究所・ANTHRO所長。 チョコレートと甘酒と面白いことが好き。同年代の人に比べると縄跳びがたぶんちょっとだけ得意。​ ​ ​

                                    磯野真穂オフィシャルサイト | 応用人類学
                                  • 磯野真穂ブログ

                                    色々できるようになったけど、これでいいのか、ダメなのか…? -「潜福」Vol.2 刊行記念イベント@ポレポレ座 5月21日は、全国の福祉の多様なフィールドに潜りこんだ若い世代が、エッセイを寄せ合い、福祉に携わる意味や価値を表現・発信する冊子である『潜福』第2弾の刊行記念イベントにお招きを受けた。 『逃げるのススメ~磯野真穂さんと語るケアと人類学~』(...

                                      磯野真穂ブログ
                                    • コロナ禍を理解し、生きることの手ざわりを味わうための10冊 | たいせつな本 ―とっておきの10冊― | 磯野真穂 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                      著者: 磯野真穂 水谷緑『カモと犬、生きてる』 小川洋子『ことり』 上橋菜穂子『獣の奏者』 稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか――弱くて強い植物のはなし』 木村元『音楽が本になるとき』 原ひろ子『子どもの文化人類学』 岡映里『境界の町で』 イアン・ハッキング『偶然を飼いならす』 ミシェル・フーコー『監獄の誕生』 金森修『病魔という悪の物語――チフスのメアリー』 世界にあなたしか存在しなかったら――人どころか、モノも植物も動物もおらず、純粋にあなただけだったら――あなたは生きていることを感じるだろうか。おそらく今感じているあなたの輪郭や内実の大半は消えるだろう。自分であることの実感、言い換えると、あなたが生きていることの手ざわりは自分ではない生き物・事物・現象との交わりの中で初めて生まれるからである。 『カモと犬、生きてる』は、作者・水谷緑がカモと犬と暮らした日々を振り返る、“何も起きない”漫

                                        コロナ禍を理解し、生きることの手ざわりを味わうための10冊 | たいせつな本 ―とっておきの10冊― | 磯野真穂 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                      • #在野研究者として生きるということ❷ーお金についての真面目な話 | 磯野真穂ブログ

                                        先日のブログが、想定をはるかに超えた広がりをし、View数が4万近くになりました。牧歌的に運営されているブログなので大事件です。 これだけ広がると辛辣なメッセージが増えるものですが、今回はそれはなく、寄せられた意見はほとんどが共感でした。私と同じ思いを抱えていた人が、人文社会科学を超えた様々な分野でたくさんいることもわかり、それも驚きました。でもこれだけ拡散されたということは、思っていても言えなかった人が多い、ということだと思います。言えない理由は様々だと思いますが、やはり謝金について問題提起をすると、それによって被り得る不利益が多々あるからでしょう。 なので、リポストなどで賛意を表明くださった方、深くお礼を申し上げます。賛意を示して下さった方に、同世代が複数いたことが心強かったです。ある程度キャリアを積んだ我々の世代が、声を上げないと変わらないと思うので。 問題提起ができた背景 とはいえ

                                          #在野研究者として生きるということ❷ーお金についての真面目な話 | 磯野真穂ブログ
                                        • インド人に「ほんとうに恋愛なんか信じているの?」と真顔で言われた話|磯野真穂|人類学者

                                          「ほんとうに恋愛なんか信じているの?!」 諭すような顔で私に聞いてきたアニータさんは、派遣社員をしていた時に出会ったインド人であった。 彼女は、インドのなんとかという大変有名な会社で働くSEで、日本に3週間ほど出向していた。 私は、いつもいる1階の<派遣社員&アルバイト部屋>から、たまたま4階に「出向」しており、そこで私たちはであった。 私は、ちょうど留学帰りだったこともあり、好奇心いっぱいで彼女に話しかけた。 彼女は、日本に全く馴染めずにいた。 もちろん語学の問題は大きかった。 私が当時働いていた会社には、英語を話せる人はほとんどおらず、彼女は4階の隅の席でいつもひとりだった。 しかし問題は言葉だけではなかった。 彼女は日本になじむ気が全然なかった。インドが大好きすぎて、日本が受け入れられないのである。(こういうのを私が専門の文化人類学では、自民族中心主義という…) たとえば、彼女は口に

                                            インド人に「ほんとうに恋愛なんか信じているの?」と真顔で言われた話|磯野真穂|人類学者
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