BYODの導入は従業員の協力が伴わなければ成功しない。従業員の私物デバイスを「利用させていただく」のであるから当然である。したがって、従業員自ら、自分のデバイスで仕事をしたい/してもいい、と思ってもらわなければならない。 ただ、何をしているかわからない私物デバイスで仕事をされることは、会社としては不安である。しかしその不安を払拭するため私物デバイスを厳密に管理・監視すれば、従業員にとっては不満につながる。 したがって、そのどちらかだけを解決してもBYODは導入できない。言い方を変えれば、双方が納得のいく方法で解決できればBYODの導入が可能になる。 その解決方法が「公私を使い分ける」ことである。 では、BYODではどのように「公私を使い分ける」のか。「計画」、「導入」、「運用」、「利用終了」の各プロセスでの実務のポイントを紹介する。
![第3回 公私を使い分ける](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)