九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)のプルサーマル発電に反対する市民団体「玄海原発プルサーマル裁判の会」の会員らが9日、九電を相手に、発電に使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の使用差し止めを求める訴訟を佐賀地裁に起こした。 原告は九州6県に住む130人。訴状によると、(1)使用中のMOX燃料は放射能による重大な事故の可能性がある(2)使用済みMOX燃料の無期限貯蔵で地下水や周辺環境が汚染され、生命や健康への被害が発生する危険性がある――などと主張している。 九電は「訴えの内容を確認していない。内容を検討したうえで適切に対応していきたい」との談話を出した。玄海原発では3号機で昨年12月、国内初のプルサーマル発電の営業運転を始めた。