最も類似する南アフリカやアルゼンチンなどは、既に痛みを被っている。 ただ資金が全般的にリスクの高い市場から逃げ出しているので、それほどトルコと相通じる面がない新興国でさえ、悪影響を受けやすい状況だ。 BREAKINGVIEWSは、トルコを苦しめている経済的問題のいくつかの特徴をあぶり出し、それぞれの項目において各新興国の脆弱性をランク付けした(インタラクティブグラフィックスはこちら)。具体的には巨額の財政赤字と経常赤字、不十分な外貨準備、多過ぎる外貨建て債務などが挙げられる。債務全体における対外債務比率の高さも経済のもろさにつながっている。 外貨準備の面で、国際通貨基金(IMF)の基準に照らすと南アフリカはトルコよりも少ない。またアルゼンチンの公的部門の債務の外貨建て比率はトルコの58%を上回る。この分野ではインドネシアやハンガリーの脆弱性もかなり高い。 他の項目を見るとトルコより成績が悪