仙台・若林57%浸水 津波、内陸に最大4キロ 仙台市若林区の荒浜地区は津波で全域が浸水し、壊滅的な被害を受けた=18日 東日本大震災の津波により浸水した面積が、仙台市若林区で区域全体の56.9%に達していたことが、国土地理院の分析で分かった。仙台市周辺の沿岸部は平地が広がっているため、記録的な津波が陸地深くまで押し寄せ、浸水面積が拡大したとみられる。 国土地理院の分析によると、仙台市周辺の浸水状況は表の通り。仙台市は若林区のほか、宮城野区も区域のほぼ3分の1が浸水した。多賀城、名取両市も市域の3割程度に及んだ。 津波は沿岸から2.5〜4キロまで入り込み、仙台東部道路の西側や宮城野区のJR仙石線中野栄駅、名取市の仙台空港周辺なども浸水エリアとなった。 津波は名取川の河口から約6キロ上流まで逆流し、太白区でも川沿いの土手などで浸水があった。 浸水エリアは、若林区や名取市では農地、森林、