DJというものに、一度なってみたいと思っていた。ここでは「クラブで回すほう」のDJである。 自分の音楽性を幾枚ものディスクの連鎖で表現し、クラウドを意のままに踊らせる―というところも当然魅力を感じるのだが、今からやろうっつったってそうそうできるものではない。曲知らないし。 でもなりたいのだ!フロアから1段高いところで、目を伏せ気味にしてクールに機器の調整したり、たまにコブシ振り上げてクラウドを鼓舞したりしたい。 あ、そこだけならできるか。 ということで、手っ取り早く自宅で写真だけ「なりきる」ことにした。 (乙幡 啓子)