昨日放送された NHK スペシャル (21:00~): 「ワーキングプアー・働いても働いても豊かになれない」 低所得者層の拡大 定職につけない“住所不定無職”の若者 基幹産業の不振ほか で、「働いても豊かになれない」若者が、 自分だって普通の人と同じくらい、「中の上」くらいの能力はある、 と言っていたのが妙に印象的だった。 ソフトウェアの開発業界では、 「中の上」の人 10人より、 「上」の人 1人のほうが力になる、 というのが常識として浸透しつつあると思う。 「人員を投入すればするほど、かえって工期は長引く」とか、 「少数のプログラマで開発する方が短期間で品質の高いものが作れる」 とかの事例は広く知られるようになった。 しかし世間一般では、 まだまだ「大勢の普通の人」の方が 「少数の優秀な人」より役に立つ、 という感覚なのかも知れない。 高度成長期のころ、能力の「中流」は、生活水準の「中
私がブログをやりはじめてから1年ちょっとになりますが、「ワーキング・プアな親を持つ子ども」というエントリーは、「1」と「2」の合計で8000アクセスという、これまで経験したことのない反響がありました。 多くの方がこの問題に関心を持っているということがわかりました。 なぜ関心を持っているのか。 自分がその当事者になるかもしれない、という不安なのでしょうか。その不安の原因を、社会の制度に結びつけて、「世の中がいけない」と思いはじめると、どん底への道を突き進んでしまうような気がします。実際には世の中がいけない部分もあるのでしょうが、世の中を変えるのはそう簡単なことではありません。ここはやはり、ちいさな幸せでもちょっとした楽しみでもいいから見つけて、「世の中は捨てたもんじゃない」と考えたほうがいいような気がします。まあ、自分がそうしてきたということであり、それを押しつけることはできませんが……。
経済的な「貧困」が見えにくくなってる理由っていろいろあると思うけど、ひとつには私たちの持っている「貧困」というもののイメージなんかもあるんじゃないかと思った。これは私もそうなんだけど、「貧乏」とか「貧しい」とか「貧困」とかいう言葉をきいたときについ、アフリカの飢えてる子どもたち(この言い方も古いなあ)とか、誰かの旅行記に出てきたぼろぼろの雑巾みたいな格好で顔中に腫れ物ができたインドの路上の物乞いの老人とか、ゴミの山の隣でトタン葺きのバラック小屋で暮らしている人たちとか、窓が全部割られてそこらの戸口で昼間からアルコール飲料をラッパ飲みしている人がいるといったようなイメージを思い浮かべてしまう人って多いのではないだろうか。なんかこう、子どもの頃にマンガや映画や読み物や雑誌の写真などで見た風景。(恐ろしいくらいのステロタイプだ)そういったものに比べれば、今の日本人は皆「裕福」に見える。破れた服と
一昨日、『医心方』研究班に行った。前日、徹夜だったせいで、半分以上居眠りしていて、申し訳なかったのだが、その時、軽く話題になったのは なぜ、日本考古学/古代史の人達は、中国文献を扱うのに、あんなにいい加減なのか? という話だった。 これまで藤原京や平城京などから出土している木簡には 中国医学書からの引用 とされているものがいくつかあるのだが、その中には 唐・孫思邈[しんにょう+貌]の『千金翼方』が出典 とされてるものがある。ところが、話は簡単ではない。『千金翼方』という書物自体が、唐代の早い時期に存在したかどうかすら怪しく、後に編集されてできた可能性がある書物なのだ。つまり、孫思邈[しんにょう+貌]の在世時には、到底 存在したとは考えられない書物 なのだが、平気で、藤原京・平城京木簡の典故として用いられているのは、中国医学史研究の立場から言うと、おかしい、という話なのだった。慎重な研究者は
ブログでネットなイスラエルとか愛国とか 1のつづき。よりサヨクなネタですよ! Lisa Goldmanさんによる、イスラエルでの反戦デモについてのちょっとしたレポート。↓ And to the left... デモの様子の写真が6枚ほど。スローガンに着目した写真ばかりなんだけど、できればもう少し引いた位置から撮ったものも見たかったかも。 (ここも直接いけなくなっちゃったよ。よくわからんけど、URLを入れなおして更新したら見れた。) で、イスラエルでも死傷者出てるし、誰も来ないんじゃないかなー、と思ってたらそこそこ来てたと。基本は左翼ばっかだけど、いろんな人たちがいたよと。気合いの入った「極左」もいたけど、「普通」の人たちもいたよと。 で、感想は And yes, I did see the ultimate ineffectiveness of this demonstration. です
またまたコメント欄でいろいろ情報をいただきました(ありがとうございます)。あいかわらず ですアメリカさん。のところからネタをいくつか。サヨクのネタですよ! Ehud Olmert: the hawk in dove's clothing この記事によると、イスラエルのオルメルト首相の家族(奥さんプラス子ども三人)はみんなサヨクだそうで。奥さんはダンナに投票したことないとか。娘さんなんかはパレスチナ人たちの人権のために活動してるとか。 ちなみに、現イスラエル政権はイスラエル国内政治の左右でみれば、基本は中道と左派の連立政権。国防大臣は労働党党首。 PM's daughter protests Gaza killings で、この記事によると、6月にあったガザのビーチでの惨劇(イスラエルの攻撃でピクニック中のパレスチナ人家族ぶち殺し)への抗議デモにオルメルトさんの娘さんが参加してたと。なかなか
景気が回復局面だという。企業の設備投資意欲も活発になり、久しく続いた「ゼロ金利」も解除に向かう。「医療・福祉のセーフティーネットは過剰に充実しすぎており、金持ちがもっと金持ちになって社会全体を牽引していくことで下層階級の所得も引き上げることが出来る」というのが、新自由主義の構造改革論者の十八番だったが、そろそろ「構造改革」の結果が現れて検証可能な地点に立っている。今年の国会で「格差社会」がテーマとなったのは、「非正規雇用が3人に1人」「生活保護以下の所得で生活する人々が400万人以上」などと実態の一部が出てきたからだ。 真面目に働くことで貯蓄をして、よりよい住居や生活を構築するという従来の「勤労者像」をさかさ絵にしたような悪循環に苦しんでいるのが、「ワーキング・プア・働く貧困層」の人々である。働き続けることで、あるいは求職を続けることで、わずかな貯蓄をも取り崩してアパートの家賃を支払うお金
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