男性の平均寿命が全国1位になった滋賀県西近江村で、12日に開催を予定していた「10倍成人式」が、当日になって中止されたことがわかった。成人年齢の10倍に達したことを祝う予定だったが、誰も会場に現れなかったため。式を企画した村広報課は「誠に残念」と肩を落とす。 「長寿県・滋賀」を全国にアピールしようと、200歳の長寿を祝う目的で今年初めて企画された。西近江村役場広報課は「社会保障の問題などから、近頃ネガティブに語られがちな長寿を改めて前向きなものとして迎えるムードを作りたかった」と説明する。 村では昨年10月から、動画サイトのCM枠を使って全国に住む文政3年(1820年)生まれの男女に「長寿の村・西近江で大御所時代の思い出を語り合いましょう」など参加を呼びかけるメッセージを発信していた。 12日は午前10時から村民ホール前で受け付けを開始したものの、式典が始まる午前11時になっても1人も姿を