素晴らしくもややこしい人間社会というものは、やはり人と人の会話を中心に回っているわけです。そして、数多くの人に会ってみると、驚くべきことに世の中には話の面白い人とそうでもない人がいることに気付きます。 特に、日本人同士のコミュニケーションパターンでは、初対面の人同士が突然わらわらと単刀直入な話を始めることがなかなかレアです。初顔合わせの人たちがたくさんいる状況だと沈黙が重くのしかかり、咳払い一つにも気を使うようなシチュエーションに遭遇することもあります。 とはいえ、大人になると初対面の人と会う機会も多いわけで、社交的な集いに参加する際にはそういう場面で使える、いわゆる「アイスブレーカー」と呼ばれる会話のネタの一つや二つを手みやげに持参することがけっこう重要だったりします。特に、どこの誰なのかがさっぱり分からない人たちと会話をする場合には、なるべく誰も不快にならないような内容の話が必要です。