日本をはじめ、世界の発展国の死因上位を占めているのが、心疾患、がん、脳血管疾患などだ。このほかにも、糖尿病などの慢性疾患を患う人は多い。 こうした病気に、亜鉛不足が大きな影響を及ぼしているとの研究結果が発表された。特に高齢者で亜鉛不足に陥ると免疫が落ち、それらの病気を発症しやすくなると考えられるという。 異常な免疫細胞を活性化 オレゴン州立大学の研究で明らかになった。研究チームはまず、亜鉛不足で細胞の炎症反応が増すことを確認。異常な免疫細胞を活性化させ、さらには細胞内の炎症に関わるタンパク質、インターロイキンの調節機能の異常を引き起こすのだという。 また、マウスで亜鉛不足の状態を確認したところ、若いマウスに比べ歳をとったマウスでは亜鉛レベルが低く、インターロイキンの機能も低下していることがわかった。 牡蠣などの貝類や肉に豊富 結論として、加齢に伴う炎症(ひいては病気につながるもの)と亜鉛不