赤いTシャツと青い7分丈のズボン姿の男児が、海岸にうつ伏せになっている。3、4才ぐらいか。カキ採りに行った母親を待って、海が奏でる子守唄で寝てしまったのか。だが、白く砕け散る波が黒い髪の毛を濡らし顔まで濡らしても、目を覚ますことはない。 「島の家赤ちゃん」という韓国の童謡の主人公のようなこの男児の写真に、欧州大陸が衝撃を受けた。2日、トルコのリゾート地ボドルムの海岸で発見されたシリア難民の男児の死体写真だ。トルコの救助隊員が撮ったこの写真はソーシャルメディアに掲載され、「漂流した人道主義」(Flotsam of Humanity)というハッシュタグとともに急速に拡散した。 人権監視センターのナディム・フリ事務副総長は、「波にゆれるこのシリア男児の姿は忘れることができない」とし、「集団難民救助の努力の最大の失敗だ」とツイッターでつぶやいた。あるトルコ人は、「(写真の中で)人間は目にしたが、人
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